女性ではじめて世界最高峰のエベレストに登った田部井淳子さん。
ご主人である田部井政伸さんのお書きになった本、「てっぺん」。淳子さんは2016年10月にガンのため亡くなった。

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妻は妻は、私は私。という記述があるのだが、お互いのやることを尊重し心から信頼した上で、自分のやりたいことをする。素敵なご夫婦だなぁ。

田部井さんの名前は子供の時から知っていた。小学校3年か4年の時の担任の先生が田部井先生で、あの山登りの人と同じだと思った。

ものすごい偉業を成しているが、本当に山に登ることが好きで純粋な方なんだなぁ。このてっぺんの次はあのてっぺんに行きたい、その次はあのてっぺんへ!コツコツ登る事がのちに偉業となる。


晩年は治療の抗がん剤の影響で手足が痺れ、靴の紐をうまく結べなくなっていたけど、それでも山に登っていた。ご主人の運転する車の後部座席にお布団ひいて横になって移動していたそうな。

自分も2年前に病気をするまで山に登っていた。3ヶ月くらい休むつもりが復帰することなく2年経ってしまった。
山に登るのは自分と向き合う事。自分の弱さ、意外な強さを知る。

近年の山ブームで、より高く、より早く、より重い荷物をもっているのがすごいみたいな空気を感じていて、疲れていた。山岳会の団体行動にも疲れていた。

誰にも左右されず自分の信念でまたいつか山と向き合いたい。自分のペースで一歩一歩前に進みたい。田部井さんのようにぶれずに。

そんなことを思わせて頂いた。ありがとうございます。

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2年前の夏に登った剱岳。かっこいい