サ-カスの歌う「Mr.サマ-タイム」、小さいころ聴いていて、

もの憂い感じが、ピンとこない年ごろだったのですが、

(そのころは子供だったのでサ-カスの「アメリカンフィ-リング」

のほうが明るくて好きだった。)

忘れもしない、19歳のとき、横浜駅の前をある暑い夏の日に

歩いていたら、(塾の昼休みに、お昼を食べに出ていたのですが)

「駅コン」という横浜駅前の特設会場で無料コンサ-トをやっていて

そこで本物のサ-カスの4人(そのときは叶高さん、正子さん、央介

さん、まだ央介さんと結婚していない順子さんの4人でした。)が

生で歌われる「♪Mr.サマ-タイム」を初めて聴きました。

「♪焼けた砂~」というところで、横浜駅前の強い日差しをあびて

焼けたようになった石畳タイルが、一瞬どこまでも続く渚の

白い砂浜にみえて、歌をきいていると、背中がぞくぞくしてくるのを

感じました。なにもわからない20歳前の私にでもこんなになにか

感じるものを与えるサ-カスの歌声ってすごい、すごいア-チスト

の方だな、と感じ、その後、何度かコンサ-トにも行きました。

正子さんのソロコンサ-トもとてもよかったです。梅沢富美男さん

の「夢芝居」を歌ってくださったことがあったのですが、これもぞくぞく

するくらい色気や深遠なところがあって、ものすごく酔わされ

ました。歌がうまい方にかかると、歌は魔術になるのですね。

ものすごく、形を変えて聴く人を惑わす、とりこにさせる力があると

思います。

 

今年、サ-カスが1980年ごろザ・ベストテンなどによく出ていたときの

初期メンバ-の叶高さんたちのいとこ、卯月節子さんもまた加わって

叶高さんのむすめさんありささんも一緒に、往年の名曲「Mr.サマ-タイム」

を歌ってくださっているというので、その映像を貼ります。

順子さん、吉村さんも、血がつながっていなくても、すごく心の通った

血がつながっているようなフィ-リングのあうところがあってお二人も

とても好きです。

このまま活動を続けていって、また生でお会いしたいすばらしいア-チスト

です。

 

 

 

 

昨日(18日)、東京宝塚劇場で「ポーの一族」を観てきました。小池先生の演出ということで、場面場面ちょっとの間も飽きさせない、豪華で隙のない演出で、見事ではあったのですが…わたしには、博多座の「舞妓はレディ」のほうが心に残って、また、観に行きたい、舞台上のみなさんにまた会いたい…という気持ちが強くて、博多座に飛んで行けたら行きたい気もちが強かったです。

なんでなのかな、と考えてみたのですが、「ポーの一族」は演出家の意図に完璧に彩られている作品で、「舞妓はレディ」は、7割くらい、演出家や原作者の意図でできているけれど、あとのかなりの部分が、出ている役者さんに任されていて、このキヤストにしか出せない、独特の素敵な色があって、なんともそのるり色オーラの重なりあいが素晴らしくハーモニーを奏でていた気がするのです。

唯月ふうかちゃんのひたむきさが忘れられません。
蘭乃はなさん湖月わたるさんの緩急自在な粋さ、愛らしさ、たおやかさも光っていました。

ミュージカルって、制作者の意図だけでなく、どんどん幕があいてからのびのびと咲いていくものなのだなあ、とこの舞台を観て思います。まだ千秋楽まであと2日。どんなふうに華がこの先ひろがっていくのか、楽しみでたまりません。

3月4日に観てきた博多座舞妓はレディ・・・。

またどうしても観に行きたくなり、羽田⇔福岡の飛行機チケットを

インタ-ネットで探し始めましたが・・・わたし、知らなかったのですが

飛行機のチケットの値段って残席数に応じて為替レ-トのように

変動するのですね。

「舞妓はレディ」は2週間ちょっと、と公演期間が短かいので、

もう一回行くとなると、それほど早期割引料金は使えず、飛行機代は

だいぶ高めになるのですが・・・「う-ん」とうなりながら、自分の予定表

と飛行機のフライト予定をにらめっこしていたら、その間にも、売れて

残席の少なくなった飛行機は、あっという間に値段がつりあがって

いてびっくりしました。(キャンセルされるとまた同じ日でも値段が

下がっていたり。)でも、でも、もしこの作品がどこかほかの劇場で

再演されたとしても、今のふうかちゃんや平方元基さんたちは、

もうどこにもいない気がして、今、この時期のこの作品を見守って

行きたいんです。初演のどきどき感、赤ちゃんが自分の足で立って

歩き出していくところを見届けたいというか・・・。(笑)

もうすでに稽古場で立派に立ってはいますが、毎日毎日公演をしな

がら、感じられる空気感や新鮮な感動が、素敵だなあと思っている

今日この頃です。

 

好きなところ・・・

・郁恵さんの千春さんが、優しく、母親のように春子ちゃんに接するところ・・・。

ほんとうの新入りの人に、こんなにあたたかくは(仕事だから)できない気がするのですが、

郁恵さんの人柄や、屈託なく気持ちのよいところがとても生きていて、こんな人が自分の

職場の上司だったらいいなあ、という憧れがあります。(自分と春子ちゃんを重ねてみて

しまっているのかもしれない)

 

・土屋シオンさんの役の男の子が春子ちゃんに「舞妓は、あまりいい仕事じゃない。

京野先生だって、賭けに勝つために利用しているところがあるんだ。」というような

ことを春子ちゃんに言うところ。舞台全体がゆめゆめしく、愛らしいけれど、それだけ

じゃない、リアリティとこの人ならではの、あたたかさがあって好き。谷口博久さんの

しつこい里春さんファンのお客さんも、デフォルメしておもしろい言動をするようでいて

けっこう私たち現実世界の住人を代表してくれているせりふがあって、とても共感

します。

 

・京野先生の春子ちゃんに言葉を教えるときに歌う「♪師走の雨はたいがい京都盆地に

降るんやで・・・」←(一回しかきいていないのではっきり覚えていないのですが、この

ような歌詞の歌。マイフェアレディの「スペインの雨」のパロディなんだ、と気づいたとき

大笑いしましたが、この「たいがい京都盆地に降る」の「たいがい」が、「ほぼほぼ」とか

「おおむね」とかいった感じで、断定を避けている(だって京都盆地以外にも降るもんね)

のがなんだかこの作品のほんわかした感じが出ていて(よく考えると笑ってしまう

のですが)好きです。

 

・蘭乃はなさん演じる小春さんのすべて・・・。今回、どの場面も小春さんさえていて

とても小気味よくて、好きです。私は蘭乃はなさんは、今まで東宝エリザベ-トでしか見た

ことがないのですが、この役の着物での動きや話し方や、コミカルなところ、絶妙な間や

動き、もうはまりにはまっていて、とても感動しました。最後のほうの、舞妓さんから芸妓

さんへのテストのような舞を披露して、若旦那の辰巳琢郎さんにほめてもらう場面、

もうもうもう、それは逸品でした。思わずためいきをついてみてしまいました。

ほかのキャストの方もそうですが、この作品のすばらしいところは、演出にそってはいますが

もともともっている俳優さんたちの持ち味やいつもこういうふうに自分は生きている、という

信条が素敵なんだと思います。蘭乃はなさんは、(エリザベ-トをみたときも好きでしたが)

一気にこの作品でファンになってしまいました。

 

・湖月わたるさんは、今までくたばれヤンキ-ズ、グランドホテル、しか見たことがなかった

のですが、

(今回グランドホテルで共演されていた草刈民代さんが観に来られていて、グランドホテル

ファンの私としてはもう大興奮でした。グランドホテルの湖月さん、すばらしくていつまでも

心に残っています。)今回、ほんとにほんとに湖月さんにしかできない、素敵な素敵な

里春ねえさんで、あの独特の透明感のある、でも芯があって共感できるおちついた声が

風流でとても素敵でした。里春ねえさんにもまた会いたい!こんな人が日本にいるなんて

素敵すぎます。

 

やっぱりやっぱり、もう一回観たい!

お仕事頑張って、節約するから、これからまた楽までに博多座に行きます!