朝の出来事

朝の通勤ラッシュ。

押し流されるように車内の奥へと進む。

私の前にいた女性が、その流れに逆らうように、突然しゃがみ込んだ。

おや？具合でも悪いかな？

いや違う。

どうやら何か足元が気になるらしく、荷物があるのか、それとも何か落としたのか、盛んに姿勢をひくくして手を下に差し出しているのだ。

大丈夫か？

後ろから押しよせる波から彼女を守るように立ちはだかった。

その時、突然彼女が立ち上がり右手を高く上げた。

『携帯電話、落とした方いませんか～？』

車内の多くの人が振り返って彼女を見た。

手にしているのは黒い携帯電話。

ドクロの形の大きなストラップがついている。

しゃべらないのが当たり前の車内で、突然聞こえた突然のアナウンスに皆がびっくりした。

普段、車内で突然聞こえて来る声といえば大抵喧嘩の始まりだ。

押さないで…だの、もたれるな…だの。

誰かが何かの不満に声を上げ、

それがきっかけとなって喧嘩が始まりやしないかと、私もよく身を凍らせている。

その時、随分遠くから彼女の声に応える声がした。

『ぼくのです！ありがとうございます！』

振り向くとメガネをかけた学生が手をあげている。

すると…。

誰からともなく順番に手が伸び、黒い携帯はあっという間に彼女の手から彼の手へと届けられた。

無言だけど、この連携プレーの成功がとてもうれしくて

おもわず『へぇ～』っと笑顔になった。

周りを見渡したら、私とおんなじ。

笑顔で事態を見守る人がいた。

なんかあったかい、

なんか嬉しい朝の出来事でした

Ｋａｙｏｋｏ

街頭演説

地元のショッピングモールで

昨日は入れ替わり立ち替わり候補者ご本人が来ての、演説が行われました。

これに興味をもったのは実はboyで、

『もうすぐ〇〇党の〇〇さんが来るんだって！』と目を輝かせて私を引っ張るのです。

選挙ポスターで見る候補者が生で見られるんだという

ちょっとスターにでも会えるような喜びがあるのかと思いきや、

これが案外一番前まで進み出て、何十分でも静かに演説を聞いている…。

不思議なものだ。

昨日の目玉は何と言っても、ある党の代表自らが小選挙区候補の応援に駆け付けたこと。

広場は早くから人で溢れました。

そういえば、こんな仕事をしているくせに、

こうして街頭演説にわざわざ足を止めるのは初めてだ。

サンデープロジェクトでは毎週多くの政治家さんたちと直にお会いしていたから、

知っている方だったら照れ臭かったし、

なんとなく敬遠してきてしまったようだ。

今回の党・代表の方も顔見知りだ。

boyがグイグイ引っ張って来なければ、絶対的に私はそこには行かなかった。

回りを見渡す。

皆さん食い入るように話を聞いている。

その目に感じるのは、『知りたいんだ』『見極めたいんだ』という必死さだった。

やじる人も中にはいるけれど、

それより目だったのは、自分の一票をどうにかしたいんだという切実な想いのような気がした。

候補者が握手に回り始めた。

多くの人から聞こえた声は『実現してくれますか？』とか『信じていいですか？』の声だった。

その候補者は新人だった。

党代表の話に説得力を感じた有権者は、小選挙区への１票をどうするか迷っている様子なのだ。

帰宅してからboyに金融緩和について質問された。

私は一生懸命答えた。

でも足りなかった。

そしてまた質問された。

『あの候補者は党の代表と同じことを思っているの？できるの？』

そこだ。

くっついたり離れたり…。争点があまりにも多かったりして、

私たちは何を見て、何を信じたらいいのか、

わからなくなっているのだ。

投票まであと１週間。

出来るだけ時間を見つけて街頭演説を聴きに行き、

大いに悩もうと思う。

Ｋａｙｏｋｏ

トーヒョーFM

東京FMが、なにやら面白いキャンペーンを展開している。

東京FMではなく

トーヒョーFMだって

つまりは『投票FM』

うひゃそれってダジャレ

さらには追い撃ちをかけて

せんきょ権ならぬ

センキョク権を行使してリクエストください。だって。

おもしろ～い

このキャンペーンのために、おなじみのジングルまで取り直す熱の入れよう

トーヒョーFMトーヒョーFM

まだ聞いてないという人は是非聞いてみてね。

そう。今回の選挙はとても大事な選挙なのです。

Ｋａｙｏｋｏ