以前実家の大掃除をしたときの事。
ずっと使ってないバッグが衣装ケースにたくさんつめて置いてありました。
そこには姪っ子が幼稚園の時に使っていた、私が作ったレッスンバッグもありました。
懐かしいなーと思いながらも、きっともういらないだろうと、ほかの大量のゴミと一緒に処理場へ姉と一緒に持ち込みました。
ゴミを捨てた帰り道、「私が作ったバッグ、まだあったんだね~」と姉に言うと、「思い出があってなかなか捨てられないから」と。
「えっ、私、いま捨てちゃった。」…姉はちょっとショックを受けていました。
私が作ったものだし、使い込んで色あせてたし、捨ててもいいや、と思ったものは、姉にとっては思い出のいっぱい詰まった宝物だったんですね。
今回ご依頼いただいた方も、同じ気持ちでいらっしゃるんだと思います。
子供さんが小さい頃から使っていた思い出のたくさん詰まった手提げ袋を、小学校で使える、体操服入れにしたいとの事でした。
これをいったんほどいて向きを変え、横長型を縦長型に。
表側にネームテープをはがした跡が白く残ってしまっていたので、今まで表として使っていた方が裏側に来るようにして欲しいとのことで、反対にして作り直しました(裏表があまりわからない生地でした)。
これでまた、新たな小学校の思い出を重ねていくことができますね。
物を大事にするという大切な事も伝えられる素晴らしいことだと思います。
こういうリメイクのお仕事は、させていただくことでなんだか嬉しい気持ちになります。
姪っ子のバッグを捨ててしまって、姉には申し訳なかったなーと今になって思います。