紹介人の義兄はさっさと帰宅し・・・
大魔神にスタッフ紹介をされた。
日本人(社員1人、バイト4人)、香港人3人、オーストラリア人がいた。皆、あんまりフレンドリーじゃない。
後で分かった事だったけど、義兄の紹介だったから、コネ入社的な扱い。皆なかなか心を開いてはくれなかった。内部調査に来たとでも思ったのか?私はスパイじゃないよぉ~。
(後で知った話、義兄は、ボスと共同経営してる出資者でした、だからみんな煙たがるわけだ)
特殊な会社だったので、詳しくは書けませんが、私の業務はカスタマーサポート。
私とマネージャー以外は、申告制のシフトだったので、出社したらマネージャーに今日の仕事の指示を仰ぐ。
私はある日は電話番だったり、メール打ちだったり。
ある日は、英訳、和訳を何十枚としたり。
英訳はどんどん難しい話になって法律の事まで出てきたので、マネージャーに「これって私が訳して大丈夫なんですか?最終チェックしてますかね?」 マネージャーは、「大丈夫!最後は私が目を通すから!! 関妻ちゃん、サクサクッとやっちゃってね」
隣の席のバイトの人がこっそり「マネージャー、何にもしてないじゃんね。ごめんね関妻ちゃん、毎日来てるから、全部1人で仕事してるんでしょ?」とささやいた。
私から見て、マネージャーは年上女性だったし香港在住歴も長く、お子さんも居て、何にも意見する事なんかなかったし、私は限られた時間内にできる範囲まで仕事して、終業時間が来たらみな退社してたので、何の文句も無かった。
それから、たった1、2ヵ月後に激動の人事が発表されたのです
ある日、ボスに「関妻ちゃん、コーヒーでも飲みにいかないかい?」と言われ、さすが、外資系!自由だっと喜んでカフェに着いて行ったら・・・・義兄が座って待ってました。
なに?最初から決まってたの??電話してくれよ!
ボス「関西妻、実は・・聞きたいことがある、マネージャーから何か聞いてない?」
義兄「なんでも正直に言っていいからね」
関西妻「え?何?何も聞いてませんよ?」
ボス「最近、会社の情報が競合会社に漏れている。僕の勘だけど、おそらく、マネージャーだ。」
関西妻「ええええええ」
スパイはここにいた・・
![叫び](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/254.gif)
ボス&義兄 眼を見合わせて・・・
「関西妻、明日、いや今日これから、会社に戻ったら君が新しいマネージャーだ」
入社してたったの2ヶ月、私はバイトからマネージャーに昇格したのでした。