大學を辞めた理由は ・・
①学費が高い、一日でも長く香港に滞在する為に節約したかった
②レベルがやや高い、内容も濃く、宿題も多く、テストも難しかった・・これでは、香港生活を楽しめない
広東語では、学校に通う事を返學、出勤する事を返工という。どうして返るのかな。
その後、私は湾仔の語学学校に通う事にした。
この学校は、にぎやかな湾仔の路面電車沿いに位置している。
香港の芸能事務所が入ってる英皇大夏にあり、レベルにあったコースを選べる。
私はここで広東語を中級を終了し、北京語も中級を終了した。
外資系企業のスタッフの語学研修や、片親が香港人で自分のルーツを探しに来た人など、生徒もさまざま。
私は九龍島に住んでいたので、香港島まで通う事となった。
地下鉄だとチムサーチョイから湾仔まで2駅、時間はたったの数分程度。
でも、私は香港ならではの船で香港島に渡る事にしていた。
時間は20分はかかるし、朝は船酔いもするけど、船でゆっくりゆっくり行く。
2階建ての船は1階と2階で料金も違うし、景色も、乗り心地も違う。
その日の気分で2階に行ったり、節約~と思って1階に乗ったりしていた。
ゆったりした時間、船内はさまざまな人種。おそらく、買い物に出かける人、仕事中の人、病院にいく人、観光できたのかな?ガイドブックを広げる人。
乗客ウォッチングも欠かせなかったし、船から見上げる香港の摩天楼、夕焼けを反射する海面も素晴らしく美しかった。
大人になって、自由に出来る事、時間に余裕を持てる事、強制や義務では無く自らの意思で何かを学ぶ事はすごく贅沢。
その反面、責任はしっかり自分で取り、何があっても自力で解決しなければいけない。
どこに行っても、私は日本人で、外国に出たら日本代表だという意識で品を持ちたいもの。
贅沢な返工は、私にとって忘れられないひと時。