前回、記事の終わりに、

(次回東洋思想につづく)

と書いたのですけど、つづきはまさかの細木数子笑

 

 

ソウルから帰って、話題になってたネトフリの「地獄に堕ちるわよ!」を観ました。

 

 

基本占いを信じないわたし。

20年前細木数子がTVに出ていたときは、横目で「胡散臭いのが流行ってるんだな〜」と見てただけ。

占いに興味もなければ、細木数子のファン(信者?)でもなかったのですが。

 

だけど、このドラマは面白くて、集中して観てしまいました。

 

戦後の焼け野原からのし上がって、銀座でクラブ経営、ヤクザに騙されたり、島倉千代子を騙したりまでは、まあ普通に自伝として面白い。

(なんなら、人間観察好きなので、ここら辺に出てくる騙したり騙されたりの心理戦もだいたいわかっちゃう自分が怖い)

 

でも一番面白かったのは、後半、易占いに出会って、歴代首相の相談役で陽明学者の安岡正篤に近づいたところ。

 

易占いって、現代の感覚では、胡散臭く感じますが、れっきとした学問なんですよね。

 

京大で哲学の聴講生をしていたころ、宇佐美文理先生の中国哲学の授業を受けたことがあります。

授業では、気とか理とか、陰陽五行とか卦とか、そう言うことを習ったけど、テキスト(本)がなくて、

 

うさぎクッキー「なんの話だろ〜?」

 

とチンプンカンプンでした。

朱子学や易経の話だったのか…。←とはいえまだ儒教の全貌が見えてないあせる

 

このドラマを観て、そうか、要は細木数子も中国哲学(易)に興味があったのね!と急に親近感を覚えました。

しかも、細木数子が中国哲学にのめり込んだのは、たぶん今のわたしと同じくらいの年代(40代)みたい。

 

細木数子が碩学の安岡正篤を師と仰ぎたくなる気持ちは、わかるわ〜

やっぱり先生は、一流がいいですピンクハート

 

さらに結婚しちゃえば、一番近くにいられますもんね。

安岡の名声を利用したところも多分にあるだろうけど、細木数子は安岡から本当に学びを得ていたんだと思う。

 

たぶん東洋の占いって、占い半分、「正しい人の道」(道徳)半分みたいなところがあるんでしょうね。

 

例えば、不倫相手はツインレイです、みたいな昨今の占いは、相談者が聞きたいこと言ってあげてるだけで、大体不倫なんてまわりを不幸にしたり、泥沼化する。←統計的に

だから、占いの結果を読み解くときに、人の道を外れないように忠告するという役割も易者は担っていたんではないだろうか??

 

細木数子の考案した六星占術、たぶん星座占いに毛がはえたくらいの確度で、残りは、細木数子の説教(忠告)だったのでは。

そして、その説教のベースは、安岡から学んだ儒教の道徳だった気がするんですよねー

 

2000年代の欧米的な考えが広がる中、細木数子の一見バラエティーだけど、実は懐かしい価値観に基づいた指摘は、TV視聴者の心の琴線に触れた。

先祖を敬えとか、もろ儒教ですもんね。

 

細木数子本人も、人生の前半、あれだけ業を積みながら、家族に囲まれて、静かな晩年だったようだし、自分の説いた儒教的価値観に救われたような気がします。

 

細木数子は、一体何を学んだんだろう…。

自分が細木数子と同じ興味を持つことになるなんて思いもしませんでしたが、これを機会に儒教をもっと勉強したいです。

 

しかし、思想という無形のものを大衆向けのわかりやすい占いにしてお金を稼いだ細木数子の才覚には脱帽!スター