【 氷点  2001】

1965年に刊行されたクリスチャン作家三浦綾子さんの小説が原作。
いくつかドラマ化され、映画化、スペシャルドラマ化、漫画化までされていますね。
2006年にスペシャルドラマでは娘役を石原さとみさんが演じていました。
私が好きなのは、2001年版のドラマです。





『あらすじ』

院長夫人・夏枝は若い医師・村井との密会中に幼い娘・ルリ子を誘拐され、殺される。
悲しみの中、もう子供の作れない身体の夏枝は夫・啓造に女の子が欲しいとねだる。
啓造が養女にと乳児院から引き取った女の子はルリ子を殺した犯人の娘だった…。
それは夏枝の不貞を疑った啓造の嫉妬心からくる復讐だった。
養女・陽子をルリ子の代わりにと大切に育ててきた夏枝だったが、陽子が15歳の時に真実を知り、憎しみから陽子へ酷い仕打ちを繰り返し…。




『感想』

若い医師・村井役の吉田栄作さんがかっこ良かった。妻・夏枝役の浅野ゆう子さんとの密会中のキスシーンが艶めかしいです。夏枝に強引に言いよったり、陽子が殺人犯の娘だと伝えたりと引っ掻きまわすような役柄でしたが、最後には救われた様な…。
酷いのは夫・啓造。憎しみがあったとしても、復讐心でこんな事するなんてどんな神経してるんだと思う。
もう何をしても許される事ではない。
陽子はもちろん不憫だけど夏枝も不憫。
人間の心の底の醜さを感じさせられていたけど、後半はずっとボーロボロ泣きました。
妻も娘も救いはどこにあるんだと感情移入してしまいました。
気持ちが分かるとかじゃなくて悲しすぎて。
めでたし、めでたしって感じの終わり方だったけど、真実家族は誰も救われていない。
小説だともっとドーロドロしていそうで読む勇気は今のところないです。


《笑点って氷点をもじってつけたらしいです。この事にビックリ。》


では、また何か観たら書きます。
さよなら。