　フィルムの時代だと高いストロボしかなかったので、ストロボを使うこと自体が難しい状態がありましたが、現在は低価格なものや、まともな製品で入門機だと比較的購入しやすい価格のものも増えてきました。

　低価格なものだとものすごく安いので不安になりそうなものもありますが、ストロボとして発行させることが可能で、スレイブ発行までできるものが数千円で販売されているというものすごい時代になりました。

　ただ、こうしたものは長期運用を目的とするとそれに見合った製品を使ったほうがいいですし、ストロボワークを頻繁に使う人でプロのような枚数を撮る人だと、ストロボもしっかりとしたものを先行投資として購入したほうが、トラブルが少ないのでいいともいます。というのも、撮影中に壊れたらストロボの光は使えなくなるので、撮影での発行を重視して信頼性の高い除隊で使おうと思うと上位の製品や当たり前の製品を使うことになります。

　今回は、そういうストロボについて書こうかなと思います。

■　製品の仕様　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　まず、カメラについて触れておくと、上位の製品やフルサイズの製品というのは、【　防塵防滴機構　】になっています。その為、

　■　APS-Cのフラグシップ製品

　■　フルサイズ製品

というのは基本的に防塵防滴です。これに小三元や大三元レンズを実装すると防塵防滴の担保された環境になるのですが、キャノンだとLレンズが防塵防滴で広いフィールドで使えるものになっています。

　メーカーにはそんな感じで、防塵防滴機構で頑丈なつくりのものが存在しているわけですが、【　その組み合わせでないと防塵防滴にならない構成　】というのも存在します。

　その為、【　各メーカーの防塵防滴の組み合わせで選ぶ　】と撮影のフィールドは広くなります。それに加えて、【　レインジャケットなどをかぶせてカメラなどを守る　】とさらに雨量が多い日の撮影が可能になります。こうした内容ですが、雨の日のスポーツ中継などで写真を撮ってるカメラマンがカメラにもしっかりとレインジャケットをかぶせて長時間の撮影に対応している内容がありますが、基本的に撮影時間が長くなる場合の雨の日の撮影はそれが正解です。というのも、スポーツが行われている間で単に雨が降ってるだけだと終わるまで雨を避けるわけにはいきませんから、防塵防滴の上に、雨対策までするというのが定石になります。あと、レンズ周りにタオルを巻くとかされてる方もいらっしゃいますが、水没するとダメですが、雨の対策だとボディー性能はそうした内容で、長時間の撮影の場合だと、そういう対策をするのが基本となります。

　今回はストロボについての話になりますが、ペンタックスやオリンパスのように

　【　防塵・防滴に自信を持った製品を販売しているメーカー　】

だと、ストロボのラインナップもそうなっています。ペンタックスの製品だと、

　■　アストロトレーサーを使うためのGPSユニット

　■　ストトボ

　■　エクステンダー

なども防塵防滴機構になっています。なので、エントリー製品を購入してテレコンを付けて写真を撮る場合、いきなり小雨が降ってくるとかだとそのままで大丈夫で、レインジャケットを使うと雨の日でも取れることになります。また、ストロボまでそうした仕様なので、当然のように、ストロボを使った雨や雪を含めた撮影も当たり前に行えます。

　こうした構成ですが、メーカー純正品だと上位製品は防塵防滴機構を実装していますから、雨の日やほこりの親友などが気になる環境でも当たり前に使うことができます。

　そのため、雨量が多い時の撮影とかだとレイジャケット＋防塵防滴という組み合わせが最適なので、そういう仕様にしたほうが機材の故障のリスクを下げることができます。まぁ、安くない機材ですから、丁寧に使うとそうなるわけです。

　ストロボについてですが、シンクロについては後で書くとして、ストロボは発光の仕方が製品で異なります。ガンドナンバーもそうなんですが、閃光時間も注意して選ぶことになりますが、ガイドナンバーを見る場合、【　使おうとしている焦点距離で光がちゃんと回る仕様なのか？　】を考えて選ぶことになります。とりあえず、上位の製品やモノブロックなどの光の強い製品は便利なのは間違いないですが、どのあたりの光が出る物を使うかで内容が変わってきます。ちなみに、細かくデータが公開されているメーカーもあり、ニッシンだと

【　ニッシン　】

な感じで明記されており、キャノンの製品だとフラグシップ製品の場合、

【　キャノン　】

のような仕様になっています。書いていない場合には、自分で試すあそれを使った人のレビューなどを参照するしかありませんが、こうした目安が存在しないものも存在しています。あと、撮影できるものがストロボで変わってくるわけですが、連続発光の有無も撮影によっては関係してきます。この場合、多重露光をしたように残像を切り取るような撮影をする場合だと、連続発光に対応したストロボが必要になるので、撮影する目的でストロボの仕様に気を付ける必要があります。

　連続発光というのは動いてている物の残像を残す方法ですが、これも多重露光で作れなくもないのですが、一回の撮影でそれを撮れるというのがそういうストロボの利点になります。ちなみに、多重露光というのは、

　　【　HighSpeed EXILIM EX-ZR100で撮影したものをコンポジション　】

な感じでフィルムだと、同じコマに複数の焼き付けをする処理になりますが、現在のデジタル一眼レフだとコマ数が比較的多い慈雨圏で合成をする事ができるようになっています。ちなみにこれは後処理です。

　後処理というと何でもかんでもPCと思われがちですが、

　　　　　　　　　　　　　　　　　【　Cybershot DSC-R1で撮影@JPEG　】

とかは、コンポジションではなく、単なる長時間露光とフォーカスのコントロールのみで撮れるものになります。つまり、カメラだけでやっています。

■　光源　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　現在はスマホで写真を撮る人も増えているわけですが、こうした製品では

　【　絞りの概念がないので、露出はシャッタースピードと

　　　感度だけで変更している状態　】

になります。つまり、【　写真としてできないことが複数存在する　】わけです。特にデプスコントロールができないという致命的な内容が存在していますから、そういう特性の物であると考えたほうがいいです。これに加えて露出補正のEVの変更で調整する流れになります。まず、これしか知らない人がカメラを語りだすと相当ずれた話になるので、当たり前の露出が全く分かっていない可能性がありますし、それを基準にするとできないことまみれになるので注意が必要です。

　ミラーレスや一眼レフの場合、デプスコントロールを行う　【　絞り　】　が存在していますから、スマホとは全く異なるので、

　■　絞り（デプスコントロールと照度の調整）

　■　ISO感度

　■　シャッタースピード

でコントロールを行います。EVの変更というのは、こうした機能のように独立した調整機構ではなく、【　メカニカルにこの三つのいずれかを変えて明るくしたり暗くしているような機能　】なので、SvやAvで使うと、

手動指定の部分はロックがかかるので、変動が可能なものだと、

　■　シャッタースピード優先AE(Sv)だと絞りの値が変わる

　■　絞り優先AE（Av）だとシャッタースピードが変わる

ので、結果的に、マニュアルで指定している

　■　絞り

　■　ISO感度

　■　シャッタースピード

の三つが変わるだけです。マニュアルの場合も絞りが変わるので、デプスコントロールまで考えると、絞り優先AEやマニュアルモードでのEVの変更はありえないと言えます。絞りをどのあたりにするかを固定して明るさを決めるという条件で考えると、絞り優先AEの選択もありますが、露出を当たり前に決めるという条件だと、マニュアルを選んだほうがいいということになります。EV値というのは、光学系の振る舞いの一つでも何でもなく、機械任せの調整機能なので、思ったようなものにならない場合もあります。そうなると、【　最終的にマニュアル露出に行き着くことになる　】わけです。

　とりあえず、ストロボ発光なしの場合だと、写真は環境光の影響をそのまま受けることになるので、その光源の状態で像を切り取ることになります。そうなると、光源の向きが重要になりますが、っ風景を含む場合だと、その背景と方角が関係してきます。というのも、太陽の向きによる影の出方は方角で異なる（これは小学校の理科レベルの話ですが）ので、風景の状態と被写体の影の向きというのは環境で決まてきます。つまり、発光させない場合には光というのは自然現象に影響されるわけです。

　つまり、いい風景があっても遮蔽物があって順光でしかとれないとか、逆光になるとかだとこれはどうしようもありませんし、遮光の場合も自然光は強いので日中だと強い影が出ます。

そうなると、

　【　その空間のどの方向から光が当たって、どういう向きで

　　　影が出るのか？　】

が重要になりまから、当たり前の写真だとスマホを使ってもこの辺りは考える内容だと思います。とりあえず、自然光の場合だと、レフを組み合わせて

　　　　　　　　　　　　　【Lumix DMC-TZ85で撮影＠JPEG撮って出し】

な感じで光を持ってくる事も可能ですが、直接光だけだと強い影ができるので使い方に気を付けることになります。

　そうなった場合、仮にスマホを使うとしても、

　【　被写体の状態は光源に影響される　】

のは言うまでもありません。屋外で写真を撮る場合ですが、スマホだと夜の写真というのはきつくなりますが、これで通常とは少し違う状態で撮りたい場合、、街灯のある場所ではなく、自動販売機のあるほかの光の影響が少ない場所に行って、そこで、横からの光を自販機の面光源で得て、スマホのLEDストロボを光を加減しながら撮ると、増感をした状態とは異なる写真が撮れます。というのも、オフストロボでシンクロさせた照明と補助光の多灯撮影と同じ効果になるので、

　■　自販機と被写体との距離

　■　被写体とスマホの距離

　■　LEDストロボの明るさのコントロール

で光のコントロールができます。この内容は、調光不能な家庭用の電気スタンドでマクロをする場合に、ライトの距離で照明の明るさをコントロールするのと同じですから、自販機を大きな面高原として斜光として利用（というかきれいな単一の光ではないですが...）して、横に出ている影を正面からの補助光で緩やかにすると正面からストロボを当てた状態とは異なる写真が撮れます。つまり、暗所での撮影となると、そうした方法がありますが、発行体を使う方法だとそうした選択もあります。当然、横構図でやってしまうと、自販機が入ってしまうので、縦構図で、被写体とスマホの位置を変えながら撮ってみると、いい感じの光の場所が見つかると思います。

　この方法ですが、【　太陽を地球から遠ざけることはできないが、人口の光の場合だと、被写体の位置で自由に変更が可能　】なわけです。

　しかし、前述の方法だと、光源は固定されたものという状態になります。そうなると、光の自由度は存在しません。その為、

　【　照明の位置をコントロールするとなると、人口の光を使う

　　　ことになる　】

わけです。自然光ですが、この自販機の事例を考えると、

　■　真横からの光は基本的に得られない上に

　　　　色温度が変わる

という問題があります。つまり朝焼けと夕焼けは色温度が低く日中の色温度とは異なる赤色をしているからです。また、秋口に見かけるレッドハイエンサーフィルターを装着して、アンダー気味にとったようなセピアに染まった世界だと、日中の色温度で撮影はできませんから、自販機のような光は得られません。当然、一の変更のできないものはどうにもなりませんかｒ、風景の状態に見合った光を得たい場合だと撮影者がどうにかするしかないわけです。

　そうした場合、【　スレイブ発光をさせて写真を撮る　】事になります。

■　オンストロボとオフストロボ　　　　　　　　　　　

　ストロボを使う場合、真正面から光を当てるとひどくなるので、あまりいい結果にならないわけすが、【　高いストロボ購入して使ってもプロのようにならない　】のは、オンストロボで撮っているからという話になります。

　ストロボの使い方ですが、これには二つの選択があり、

　■　オンストロボ　

　　　　カメラに実装したストロボを光らせる方法

　■　オフストロボ

　　　　カメラから離れた位置のストロボを光らせる方法

があります。というよりも、マクロで物を撮る場合だと、ストロボを使わずにライトを使ってカメラは写真だけという選択もありますから、正面からストロボを当てるという選択は存在しないので、基本的に物撮りなどもオフストロボ撮影になります。ただし、リングライトなどを使う場合はカメラ実装のストロボのなのでオンストロボになります。

　とりあえず、こうした条件で考えると、光の使い方は複数あるのですが、使い分けて利用することになります。光の取り扱いについては、実写も3DCGも同様でライトで照らしたものをカメラで撮ることになるのですが、光については【　■　ライティング　】で書いたのですが、ここでオンストロボの場合の光の状態とそうでない光の状態の違いなどについても触れています。

　3DCGについては、明らかに【　当たり前にオフストロボの状態で作る代物　】ですし、動画なので、ストロボというよりも映像の照明というイメージになります。（以前も書きましたが、照明が増えると、レンダリングが遅くなるので、動画の書き出しも時間がかかるようになりますが、ゲームも同様に光源数が増えて影の演算が複雑になると重くなります。）

　写真の場合だと、【　フレーム内で止める必要がある　】ので、ストロボを使うことになるのですが先幕と後幕で結果が違います。例えば、先幕でストロボを発行させて目の前を通り過ぎるライトの付いた車を撮影すると、残像が前に来て、ボディーは後ろに来てしまいます。これに対し、後幕で撮影すると残像は後ろに来るので通常見かける映像の状態にできます。

　オンストロボでの長時間露光で発行させたものが

になりますが、夜に雪を撮る場合だと、露出が足りないので、露光時間を長くしてシンクロさせるという方法を使うことになります。まぁ、ストロボが強い場合だとその必要もないのですが、長時間露光と後幕を行うと

【　後幕＋スローシャッター　】

な感じの写真になります。3分くらい開いて月の入った写真を後幕で撮るとこうなります。あと、満月の日の長時間露光というのは、

な感じになるので、月齢で正午が異なるのでストロボを焚くたかないに関係なく状況が変わってくるわけですが、長時間露光＋ストロボを使うと広間のような明るさの写真は撮れます。

　この状態も正面から光を当ててるものになりますが、ここでマクロで何かを撮ってる写真はライトを使っているので、オフストロボと同じ撮影手法になります。とりあえず、カメラ実装のストロボもオンストロボですが、スマホのLEDストロボと同様に、写真を撮ると

のような感じになります。これをどうにかしようと思うと、ストロボのEV辺りを変更して、照明の度合いを変えて影の状態をコントロールするしかありませんが、適正の露出にした場合、影が強く出てしまいます。その為、オンストロボ撮影だと上の写真のように光沢のあるものは白トビしてしまいます。別途、クリップオンストロボを使った場合こうした状況を回避するために、

　■　バウンス光

　■　デフューズ光

を使うことになるので、小型のソフトボックスやリフレクターを使うなどして、光をコントロールすることになります。

　マクロを撮ってる場合ですが、光源をカメラ以外の場所から当てているわけですが、

　　　　　　　　　　　　　　　【　HIGHSPEED EXILIM EX-ZR100で撮影　】

などがストロボを使った場合にはオフストロボ撮影になります。

　とりあえず、照度を確保しないとアンダーになるので、家庭用照明を使うよりも太陽光があるときに撮影したほうが良好な結果が得やすいのですが、光をコントロールする場合だと、3DCGのように有害光がない条件でライトを置いていくほうがコントロールしやすいと言えます。

　マクロの場合だと、家庭用照明だと暗すぎるので、アンダーになりやすいのですが、この会費をする場合、三脚を使って露光時間を延ばす選択があります。基本的に露出は、

　■　絞り

　■　ISO感度

　■　シャッタースピード

で行うので、香料が足りない場合だと、絞りで適正な被写界深度を指定した場合、明るくする選択は、

　■　増感

　■　スローシャッター

しかありません。この場合、動くものだと被写体ブレが発生するので、増感を行う必要がありますが、動かないものだとノイズを減らすために、増感をせずスローシャッターで撮るという選択があります。物撮りの場合だと、そうした方法があるのと、テレマクロだと焦点距離が長くなるので、三脚を使うことになります。また、マニュアルフォーカスをする場合、被写体によると微細な距離の変化でフォーカスの位置が結構変わってしまいますから、マクロスライダーなどを使うことになります。

（と言っても今回載せているマクロはすべて手持ちですが...。）

　光をカメラ側から直に充てる場合と、そうでない場合では全く結果が異なるのと、光の位置や距離をコントロールできるので、オンストロボよりも自由度は高くなります。

■　スレイブ発光　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　光源についてはカメラと話して使うと自由度が高くなるわけですが、カメラ実装のストロボの場合だと、オンストロボになるので、順光の撮影しかできなくなります。その為、トレーシングペーパーやアクリル板を手前においてでフューズするなど工夫をしないと前述のような強い影が出てしまいます。その為、オンストロボの場合だと、実装ストロボではなく、クリップオンストロボでバウンスなどを使うかデフューズザーやリフレクターを使うことになるのですが、結果的に、減衰させた光を使うことになります。

　こうした減衰させた光には、

　■　パラソル

　　　　デフューズとリフレクトの二通りがあるが、

　　　　どちらも周囲に光が漏れる

　■　ソフトボックス

　　　　完全なデフューズ光の面光源

などを使うことで得られますが、天井バウンスや壁バウンスというのは、パラソルに光を反射させるのと同じ効果になります。ただし、光というのは反射した物の色をそのまま拡散するので、白い壁の部屋だといいのですが、古民家みたいなところでやると、おかしな色の光が降り注ぐので、この場合にはバウンスではなくデフューズさせたほうがよくなります。その状態だとまだ、障子や漆喰などにバウンスさせたほうが良好な光が得られます。

　バウンスの利点というのは、光が降ってくる方向がカメラの向きとは異なる点にありますが、カメラを基準にした場所での発行になるのと、光自体が二次的に被写体にあたるものなので、直接でふゅずした光ほど強くはありません。その為、選択肢としてはかなり狭まってしまいます。また、この条件だと単一のストロボなので、光のコントロールはしにくくなります。

　ストロボがある場合、ストロボの追加してスレイブ発光をさせる事で多灯での撮影が可能になるのですが、この場合の発光の選択肢も複数あります。

　基本的に、ストロボは

　■　コールド　：　接点の外側の板になっている部分　

　■　ホット　　：　発酵用の接点の部分

があります。これが接触することで発光するのですが、現在のストロボは機能が多いので、接点の数が増えています。その為、

【　ホットシューを変換しないと使えないものがある　】

わけです。ホットシューというのが、接点がついていてストロボを発行させることができる物になっているのですが、カメラのシャッターに全く関係しないものとして動画を撮る場合のマイクやビデオライトや水準器などがあります。これは電子接点がなくても機能するので、こうしたシューをコールドシューと呼びます。

　つまり、ストロボを発行させる場合には、そうしたホットシューを使うことになります。

　カメラ実装のアクセサリーシューは各メーカーごとに微妙に配列の異なる接点が並んでいますが、クリップオンストロボはメーカーの仕様に合ったものとして接点が用意されており、ストロボで使える機能を問題なく利用できる作りになっています。これをボディーとは別の場所にストロボを配置して発行させるのがスレイブ発光になります。

　基本的に、カメラと別の場所でストロボを発行させる方法としては、

　■　コード方式

　■　光学方式

　■　電波方式

の三つがあります。カメラと別の場所で光を出す最も簡単な方法は、

　【　延長ケーブルでアクセサリーシューを延長する　】　

という方法で、この方式は　【　コード方式　】　と呼ばれています。　手法としては、

　■　オフカメラシューコード

　■　シンクロコード

を使うものになります。これについては、接続したラインの距離分だけ延長されるものですから細くは必要ないですが、対応したケーブルを使えばそれが可能になります。つまり、この場合、シューの仕様とカメラとの接続端子に注意することのみで利用可能可能となります。

　こうした製品ですが、ブラケットに接続して、カメラの左側に持っていき縦構図でもカメラ上部からストロボが光るような状態にするとか、ストロボ自体を別の場所に変えて発光させる場合に利用します。

　次に、光学方式ですが、これは、

　■　赤外線

　■　ストロボ同調

が存在します。近年のストロボだと低価格製品でも赤外線のレシーバーがあるので、赤外線でのシンクロが可能になっていますが、マスタースレイブユニットからの信号でストロボ発行をさせる仕様になっています。

　しかし、赤外線の特性はそのままですから

　■　直線状にストロボがないと発光しない

　　　　（これはIrDA製品全般がそう）

　■　太陽光や他の赤外線の影響を受けて発光しない

　　　　ことがある

　■　距離が短い

　■　アンブレラを使う場合のようにカメラとは違う向きに

　　　　受光面があると信号を拾わない場合がある

という問題があります。当然ソフトボックスで覆った場合には反応するわけがないので、受光ユニットが覆われることなくカメラ側に向いており、その直線状に存在しており、赤外線の影響を受けない環境での撮影に限定されるという特性があります。

　ストロボ同調ですが、これはプリ発光で反応してシャッターが切れる仕様の物になっています。小型のストロボで【　ヒカル小町　】のようにデジカメでもシンクロできる製品がありますが、ストロボ板を発行させてそれで反応させているのですが、ストロボを複数購入するとこうしたことが可能になります。これについては、日中シンクロができないので、用途が相当限定されます。その為、ストロボの仕様がどうなっているかで内容が変わりますが、プリ発光でストロボがシンクロする製品もあるので、デジカメでもそのまま多灯にできる製品もあります。

　電波方式＋光学方式はよくわからないのですが、電波方式というのは、　【　ラジオスレイブ　】　のことです。　

　これについては、技適マークの付いたものでないと、無理があるので、低価格なものだとGODOXとかの製品になるかなと。この理由は、国内における無線というのは電波法で定められた条件下で利用する必要があり、その電波については消防や救急など防災や救命の緊急車両で使われている電波などの妨害にならないためにそうした電波における取り決めがされています。

　■　電波法抜粋　【　総務省　】

　　　　http://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/denpa/

　　　　denpatyuukei/denpahou.html

　■　電波利用ページ　【　総務省　】

　　　　http://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/

　　　　summary/qa/giteki_mark/

■　　電波法違反となった場合

　　　1年以下の懲役または100万円以下の罰金

■　人命財産に深くかかわる重要な無線通信（警察・消防・列車・

　　　電気通信事業者無線など）に妨害を与えた場合

　　　5年以下の懲役または250万円以下の罰金

となります。これに関しては、ラジオスレイブだけに限らず、得体のしれない海外SIMも該当しますから、並行輸入品で無線を使う機材というのはこの技適マークがついていません。その為、

【　購入して使っていると、散財した上に犯罪者になってしまう　】

わけです。知らずに使っていてもこういうのは犯罪になるので、そうしたことには注意する必要があります。

　無線機器に関してはその機材に技適マークがしっかりと存在し、国内での基準を満たしたものになっているのかの確認をして信頼できる製品を使うことになります。低価格な海外製品が結構ありますが、ラジオスレイブに関しては光学式や赤外線方式のような物とは異なるので、そうした点は注意が必要です。有線の場合は全く問題がないのですが、光の位置をコントロールする場合だと、カメラ側で発光させなくても光を使えるラジオスレイブは便利ですが、そうした点は注意が必要です。

■　とりあえず　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　写真というのは、光を切り取ることで像を得る物になっていますから、その光の当たり方で結果が変わります。その為、自分でコントロールできるほうが、環境光と風景という固定された光に影響されずにとることができます。また、光源としてローコストで照度の高いものは太陽ですが、これも南中というんは字のごとく南ですし、東から西に移動する特性がありますから、北側の逆光のシチュエーションは作れません。となると、日中の撮影だと北側の風景を撮る場合には順光になってしっまうわけです。そうなると、どうやってとればいいだろうか？という話になりますが、自然光の場合、そうした固定さてた風景と、自然現象による光の構造を変えることはできません。そうなると、日陰で光をコントロールするとかその自然光で斜光や逆光にしてライトを使う日中シンクロを用いるなどの方法になってきます。

　当然、夜の場合だと、光のコントロールはそうした太陽光の影響がないので自由度は高くなりますから、光源をいくつ用意してどう照らして光を作るか？を考えて行うことが可能になるわけですが、この場合に、正面からの光を使いたくない場合だと、ラジオスレイブの一択になります。

　その為、ライティングというとオフストロボでラジオスレイブでの発光をするという選択が出てくるのですが、そうした場合、構図の自由度が高くなります。といううのも、オンストロボを前提にすると、その光が必ず当たる条件になるので、それを使わない横方向からの二灯とかの場合だと、このオンストロボは不要な光になります。また、このストロボの光はカメラの構図で配置場所が決まってしまいますから、構図によって高い位置や低い位置から必ず光が入ることになります。そうなると、その光が邪魔になる場合、撮影に支障が出てきます。

　ラジオスレイブでその方向から光を得る場合だと、スタンドにそれを固定して利用すればいいだけですから、当たり前に発光させることが可能ですが、カメラの構図に影響するような状態にはなりません。ただし、自分と同じ向きにあるということは、ライトの前に立ってしまうと影が出てしまうので、その向きで光を使うとしても自分の影などが入らない位置関係に照明とカメラを持っていくことになります。

　そう考えると、【　オンストロボのようにカメラから直に光を出すような位置関係で発光させようと思った場合、ラジオスレイブでもそれができるので、順光が発生しない状態にできるラジオスレイブを使ったライティングのほうが光のコントロールはしやすい　】ということになります。

　基本的に、スレイブ発光には複数の選択があるのですが、ヒカル小町Diのように多くの製品で発光させることができるものもある（と言っても、これはマクロ用の小型ライトですが...。）ので選択肢が複数ありますが、オフストロボの選択も現在は比較的低価格でガイドナンバーの小さなストロボ（これは仕様におけるワイドとテレの焦点距離がどの程度でその1mでISO100の場合の数値がいくつになっているかに気を付けて選ぶことになります。つまり、テレやワイドで撮るときに光が回る製品を選ぶことになります。それで無理がある場合だと数を増やすことになるので、製品選びの時にストロボの仕様に注意が必要になります。）だと思たよりも手価格にオフストロボができる時代になっています。

　製品を探してみると、ラジオスレイブ＋ストロボセットというのが上位のストロボよりも低価格に出ているので、そうした製品を選ぶと、オフストロボ撮影を体験することができます。サードパーティー性のものでそうしたものがあり、義的マーク付きだと、低価格なものだとGODOXの製品があります（が、結構低価格で、義的マークもついています）が、ニッシンでも3万円くらいでストロボとラジオスレイブの構成もあります。カクタスも9背年くらいでラジオスレイブが出ているので、義的マークがついているものでメーカー純正品よりもお求めやすいものは意外とあります。とりあえず、この三社は大丈夫なようで、後はメーカー純正品というのが電波法違反にならないな選択になりますが、ストロボを使う上での光の選択を配置の自由度を食あわえた状態で使う場合にはこうした選択があります。

■ ストロボ

■　ストロボ