習い事の域を越えられるか。 | perfume room

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普段はきままに speech therapist そんな私の日常

大学院に行こうと思うと、いつも心配してくれている、もう知り合って10年になるリハ医の先生に報告したら。

習い事だねって。

確かにそうなのかもしれない。

でも、臨床だけじゃなくて、自分の道をもう少し切り開きたい。
ただただ臨床してしまいがちな日々じゃなくて、何かを考えながら日々を過ごしたい。

今は何かしらの目標を見いだせない私には、大学院に身を置く。それが良いのではと思って。
だから、習い事の延長に思われても仕方ない。

ただ、私は在宅のSTの立場をもう少し確実なものにしたい。
ここまでしている。こんなことしてます。っていう報告は沢山見るけれど、活動報告レベルを脱しない。

まずは、根拠を持たないと。
病院は治療をする場所だから、患者さんは主役だけど主役じゃない。
でも在宅は、間違いなく患者さんが主役の場所。
その中で何がしたいかを尊重する、その手助けをするのが在宅医療のはず。医療職の立場から間違っていることは伝えるべきだけど、それ以外の患者さんの生きる上でやりたいことは患者さんが決める。
だから、サマリーを一つとっても、病院からは病院の治療ややってきたことを伝える必要はあるけれど、在宅でどんなことがしたいか、どんな情報が必要かまでは加味されていない。
それにリハに対して特にSTに対して在宅でどんなことが求められているかのか、推測や在宅で関わっている医療職からの感覚的な報告はあっても調査まではされていない。

だから、患者さんの気持ちを考えた上での、患者さんを主役にした病院スタッフと在宅スタッフの連携システムがいる。

そんな研究がしたいんです。

ただ、そんなこと出来るのか分からないけど。

先日、この地域の赤ひげ先生が他界された。
この先生は珍しく、在宅医でありながら、自分の患者さんの退院前カンファレンスには必ず来てくださった。
患者さん、家族の希望は叶えさせてあげたいと、やるといったら、なんとしてもやる。
そんなスタイルの人情味溢れる先生だった。

だから、私もそんな意思を少しでも引き継げるよう、在宅医療をSTの立場から全力でやろうと思う。

だから、それにはシステム作り。苦手な分野ではあるけど、双方の意見をちゃんと聞いた上で、必要な情報を見つけ、負担を最小限に効率よく共有できるようなシステムを作る活動をしたいと思う。夢だけは大きく。

いつか、習い事の域を越えられるように。
地道にいこう。