NY円、反発 追加緩和めぐる思惑で



28日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反発し、

前日比 75銭円高・ドル安の1ドル=80円95銭~81円05銭で取引を終えた。

来週11月2~3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での、

米連邦準備理事会 (FRB)による追加金融緩和の規模が小さくはならないとの見方が改めて浮上し、

円買い・ドル売りを誘った。円は80円86銭まで上昇し、2日ぶりに81 円ちょうどを突破した。

 

米ブルームバーグ通信が27日夜に、ニューヨーク連銀が債券市場の主要参加者に対して、

「FRBによる国債購入策の規模などをどう予想するか」

との聞き取り調査を実施したと報じた。

連銀による聞き取り調査は珍しくないという。

ただ一部で、FRBが追加緩和の規模や方法を決めるにあたって市場との対話を重視するなら、

緩和規模は小さくはならないとの見方につながったという。

幅広い通貨に対してドルが売られ、円にも買い が入った。

 

FOMCを控えて、持ち高を一方向に傾けたくないという姿勢の投資家が多く、

持ち高調整の円買いも入りやすかった。

前日まで円やユーロが対ドルで続落し、その反動から円が買われた面もあった。

 

同日、日本銀行が次回の金融政策決定会合を前倒しで開催すると発表したが、

ニューヨーク市場ではこれを材料にした円売りは限定的だった。

むしろ日銀の金融 緩和の規模がFRBと比べて小さいことが意識され、

円買いにつながったとの見方もあった。

朝方には週間新規失業保険申請件数が市場予想に反して減少したことを受け、

円がわずかに伸び悩む場面があった。この日の円の安値は81円29銭だった。

 

円は対ユーロで反落。前日比30銭円安・ユーロ高の1ユーロ=112円80~90銭で取引を終えた。

 

ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反発し、1ユーロ=1.37ドル台後半から1.39ドル台前半に上昇した。

米追加緩和の規模をめぐる思惑を手掛かりとしたユーロ買いが入った。

円相場同様、FOMCを控えて持ち高調整目的のユーロ買い戻しも入りやすかった。

ユーロの高値は1.3946ドル。安値は 1.3843ドルだった。

                       (日経新聞マネー 10/29 6:53)