離れたい、離れたいと言いながら。
実際に離れられる機会を得ても、一向に離れない。
…そんな人は、いる。
心身共に疲れ果て、そこから離れなければもうダメ…
その言葉に、ウソはない。
少なくとも、それを人に訴えている時には。
けれども。
実際に解決に手を差し伸べ得る相手のところには行かず。
そのように見せかけているだけの人のところをジプシーしてみたり。
助けられる確信を持った人を誰かから紹介されても、スルー。
相談を持ちかけた相手が親身になると。
喜んで、安心できたもう大丈夫、と、言う。
それなのに。
ほんのちょっと過ぎれば、また、自分から、その離れたい先に寄っていってしまう。
実は…
相手は、その人のことなど知りもせず。
知っていたとしても、気に留めるほどの関わりでもなく。
「離れたい」という理由は、ただ、その人の心の中にだけ存在する幻の関係。
「離れたい」と切に願っているのも、その人の心の中にだけ存在する幻の関係。
「そこに留まること」が、その人にとってどういう意味を持つのだろう。
そういう人が、いかに容易く幻の世界に戻っていくか、ということを。
その幻に、第三者を多く引きこもうとするか、ということを。
非常なる虚しさをもって実感した今朝でした。