金管奏者ヘルペス救済

<口唇ヘルペスになる人>
ヘルペスと無縁の方大勢いらっしゃいます。そういう方はまずここをご覧になることもないでしょうし、
そういう方は以下これからの文章とは無関係ですのでここで、ご退場くださって結構です。
なってしまったかたご愁傷様です。口唇ヘルペスはどういうものかはこういうページをググってお調べください。
ご覧になられましたか?そうです一度なられたらそのウイルスが完全にいなくなることはないそうです。
ウイルスは定期的に悪さします。私的には五年ぶりだったり、五か月ぶりだったりの不定期です。
決してあなたのせいではありません。自戒する必要はありません。
私の経験的には大音量の業務が10日以上続いた後などに発生してる気がします。
知り合いの金管奏者を思い浮かべると経験者=常にウイルスを抱えいつ発症するかわからないキャリアーは全金管奏者の4分の一くらいかなと思います。
その割にはインターネット上で対処方法について書いてあるページは無く、ビタミンBを取って休めとか、保湿してとかそういう意見しか発見できませんでした。、
そんなことでは演奏を続けながら治すことは出来ないし人生で初めて経験して悪化してカサブタになりそれがやぶれ流血しつつ激痛の中涙をこらえて吹き続けた高校三年生のマーラー巨人の思い出もあり、
なんとか世間の金管奏者を救いたいとここに私の経験と先輩に教わって得た知恵を公開してお助けしたいとこのブログを作った次第でございます。


<なってしまったら>


さていよいよ本題です。
休める人は休む。すぐに吹くのをやめれば何をしなくても恐らく5日から10日くらいで自然治癒します。
そう金管奏者でない人には大した病気ではないのです。
でもここはそういうわけにはいかない人のために書いた記事です。
 

<演奏を続けるには>
 

休めない人は魔法の薬OZOを塗りながら演奏してみてください。恐らく摩擦係数が上がって痛みを感じないでしょう。
OZOは切り傷湿疹などの薬でこれ自体に治療効果は無いので注意ください。以前ネット通販の無いころ限られた店でしが手に入りませんでした。
ただし黄色いので口の周りが黄色くなります。塗りすぎは無意味ですのでペーパータオルなどで手に付いたOZOをふき取ることになるのでを常備ください。
塗るとき口に塗ると鏡必要だし余計なところに塗ってしまうので、マウスピースのリムにに直接塗るようにすると薬の節約にもなり口の汚れも減ってお勧めです。
たいていの金管奏者は目隠ししていてもマウスピースを正確に自分の口に当てられますよね。
さて演奏を終えたらOZOを洗い流し市販のこういう口内炎治療薬を塗って保護します。これは傷口を乾燥させない傷付けないためで治療ではありません。
就寝時枕を汚さないよう気を付けてください。

<治療>

 

さて一日でも早く治したいですよね。ウイルスには効ウイルス剤を服用するのが唯一の治療方法です。チョコラBBなどと書いてあるサイトもあります。口内炎には効きますがヘルペスとは無関係です。
薬は皮膚科で処方される飲み薬バルトレックス錠です。市販されてません。ここで大事なのは口に水泡出来たりピリピリと違和感感じたら一分一秒でも早く飲むこと。早ければ早いほど治りも早く悪化を避けられます。これは普通に医者のサイトにも書いてある事実です。

ここで問題は病院の営業時間です。皮膚科の急患なんて聞いたことありますか?休日診療は大都市でも限られた病院のみ。診療受けれても隣の薬局は土日休みだったりで発症から演奏の合間に、すぐに効ウイルス剤を手に入れて飲むことは奇跡に近いのです。
例えば金曜日の夜に違和感を感じて薬飲みたくても月曜朝にしか空いていないので、それまで60時間の間に二回以上合計10時間も演奏しなきゃということもあるでしょう。上に書いたような処置をせずリップクリーム塗るだけで演奏してしまうとかなりの悪化が考えられます。最悪カサブタ~流血~カサブタの繰り返しです。
このバルトレックス、高価な上、法律で5日分しか処方してはいけないと決まってます。
そりゃ演奏して金属の輪を唇に押し付けなきゃ5日で治るのかもしれませんが、しながらだともっとかかるときがあります。
また病院にいかなければならないこともありました。次回のために使い残しを大切に保存しておいた時期もありました。
大変有効ですがせいぜい4錠二日分くらいしか保存できず、もったいなくて怪しいくらいの時は使用をためらってしまいます。
そこで思いついて実行したこと、海外から個人輸入して買い置きしておくことです。
お薬ナビで安価なジェネリックのバラシクロビル錠を入手していつでも飲めるようにしました。
違法では?というかたはサイト内で「個人輸入とは」をお読みください。
私は二錠ほどいつも楽器ケースに入れておいてます。旅先でなったとき保険証持ってなくて病院行けないときも安心です。

〇髭の生える人へ
主に男性だとおもいます(笑)がヘルペス治療中に生えてくる髭に注意ください。もし数日休めるなら剃るのは諦めて完治後まで患部は剃るのを我慢しましょう。。
問題は治療と演奏を続けながらの時です。
普通に電気髭剃りを押し当てて剃ると患部を傷つけてしまう恐れがあるからです。
患部に塗ってる市販口内炎治療薬を取り去ってから、こういう鼻毛ハサミ(セーフティーはさみ)で切ります。
自分の舌でボコボコしている髭だけを確認して鏡を見ながら慎重に切ってください。
切った後は上に書いた通りです。吹かなくて良い間は口内炎治療薬塗って保護しましょう。毛を抜くのは怖くて試してませんが流血、そこからウイルスが入るのが考えられますのでやめた方がいいと思いますよ。


〇余談
1990年頃、OZOを教えてくれて人は国立(こくりつ)芸大准教授のトランペットTさん 当時東京フィルの同僚でした。
ネット以前OZOは上野の映画館横の薬屋でしか手に入らず、上野住まいだった僕は何度も先輩方TさんのほかIさん=現国立(くにたち)音大教授)のために買ってきてあげて恩返ししました。

バルトレックスを買い置きしておく方法を教えてくれた後輩は墨田区のオケのTさん 当時名古屋のオケの団員でした。
保険証も持ってこず名古屋泊まりでエキストラで行き数日でヘルペスになって青ざめたとき、すぐにホルンケースから数錠をくれて助けてくれて常備することを教えてくれました。
病院では現在発症してないのに処方してもらうのは難しく強く言わないともらえないことなども教えてくれました。

うちのオケの首席トランペットがリハでヘルペスになったと言い出した時、すぐにホルンケースにあった薬を数錠差し上げたらすぐに飲んでくれました。
翌日完治までの数日分も上げようとしたら、同僚ホルンのSさんからももらったと言われました。
Sさんと隅田のTさんは芸大で数年差の先輩後輩で、Tさんの教えを受けて薬を常備していたのです。

スマホになってから電子メモでヘルペス歴を記録するようにしました。最初に苦しんだ高校三年生は1981年冬くらいだと思われます。
そこから2012までのデータはありませんが毎年くらいかかっていました。
2012/10
2014/5/6~28
2014/09/20-10/1
2015/05/12-すぐ薬飲んだので大事に至らず
2015/9/23
2016/7/25ー8/1
2017/07/18
2022年6月13日~06/19
2022/09/18~23
そうです2017でもう終わったのかと思ってたら今年二回も再発したのでこれ書こうかと思ったわけです。
上に書いたような対処法を実行した2015年以降はいつも軽く済んでいます。

 

〇終わりに

このブログが一人でも多くの方に役に立てれば幸せです。