さて前回長男の小学校卒業までの経過をまとめてみました。

長男は５年生で不注意型のADHDと書字障害の診断を受け、週２時間の通級指導を利用しています。小児精神科にてコンサータが処方されている。通級だけでは学習が遅れるので個別指導塾に通っています。

ぽーっとしていて学習成績が悪い、大事なことをすっぽかす。なんでもすぐ忘れる特性があります。温厚でよく喋り対人関係ではとくに問題はありません。集団行動、係活動ははみ出さずに取り組める。

くしゃみ鼻水の症状がひどくアレルギー性鼻炎の治療中。

今回は中学生になってからの状況です。

中学生になり、ほんとにはじめのうちだけ「勉強頑張る」と言っていた長男ですが、もちろんすぐに挫けました。

日々の宿題がほぼできていない、宿題をするために居残りするように言われたことをすっぽかす、体調が悪いと言って休むなどのエピソードが続いています。

定期考査などのテストの順位は学年で見るとかなり下の階級にいます。最低ではないんですが、ほぼそこに近く、後ろにはあとに10人くらいしかいない。

これは以前からですが、宿題をやったと嘘をつく。そもそもなにが宿題なのか自分が把握していない。やったとしてもせいぜい５分くらい。

小学校のときのように教師より忘れ物しないようにの声掛けとか、中学校では難しいように思います。

教科別担任だし、クラス担任の先生も自分の担当以外の教科で宿題がどれくらいあるのか知らないようだからです。

夏休み前の面談では通級の必要性より授業を抜けるデメリットのほうが大きいと思うのでこのまま授業をうけてはどうかとのご意見でした。

先生としては決して理解が悪いわけではないと感じると。

確かにそうなんですよね…

私が最近思うのは

長男は懸命に取り組む姿勢というものが全くないのですが、これは発達によるものなのか、性格なのか…というところ。

できが悪くても課題に取り組んでくれるならまだ救われますが、そうではないので、私も分かっているはずなのについついカッとなってしまって。

自分の子供時代を思い返すと勉強は嫌いでしたが宿題は親に言われなくてもしてました。

私の母も子育てに関してそれで苦労したことはなかったと言っていますし、それが当たり前のことだった。

でも長男には当てはまらない。

自分と違うからと怒ったところでなんの効果もないばかりか、ただ本人のやる気をもっと無くすだけ。

塾にもかなりお金をかけていますが、長男からは塾へ通うことへの文句しかなくて、勉強が出来ない危機感はない。とにかく嫌なことから逃げる、目を背ける傾向が強いです。

長男は自分とは違う1人の人間です。

だから思い通りにはならない。

それに期待するから腹が立つのであってある意味色々諦めています。

このままでは中学卒業後、市内には進学先がありません。できれば高卒の資格はもってくれたら…と淡く望んでしまいますが…望み過ぎかな…

スポーツが得意な子、勉強を頑張っている子。そんな話を聞くと純粋にすごいな！と思う反面、私は切なくてちょっぴり置いていかれた気持ちになります。発達のことを話すと微妙な空気感になったりしますしね。

ただその気持ちにはもうすっかり慣れました。

長男の良いところといえば比較的性格が温厚というところと、多分得意なことがなくてつまらないだろうに学校にはなんとか行けていることかなぁと思います。あと元気であること。

重い病気を患っていたり、学校に通うことができないなどのケースだってあります。あまり表面に出てこないだけで。

職場でお二人、子供さんが不登校の方がおられます。

それはそれは葛藤されている。

でも受け止めて前に進んでいます。

精神科受診までたどり着けなかった、本人が嫌がった、そこでまた衝突したり。

うちは通院に拒否もなく、今のところは学校に通えているから、もう少しいいところを見てやらなければなりませんね。

ただ、親として欲や不安はキリがなくて…この歳になってくると将来のこととか心配になってしまって。

この子はこんな不真面目な態度で職が見つかるのだろうか。

田舎で車社会のなか、免許なんてとてもじゃないが取れないのでは？

将来私が面倒を見てやれなくなったらゴミ屋敷になるのだろうな。

とか行く末を心配してしまいます。

医大へは1〜2ヶ月毎に受診し処方を受けていましたが、コンサータ内服中は心電図や採血が必要なようで

少し前に初めて医大で採血にトライしてもらうことになりました。採血など痛みのある処置に拒否が強いことを伝えると優しい先生は事前にペンレスまで指示してくださった。

にも関わらず、結局本人の抵抗が強くて…。

看護師さんが最終的に5人くらい集まって1時間粘ってくださったけど、血管もなく穿刺すらこぎつけられませんでした。

多分肥満体型なのでもともと血管も見えづらい上に緊張するから収縮してしまいますよね…

出来ないことはもちろん想定どおりなのですが

見てて虚しさにやられてしまいました。こっちも疲労困憊…。

私より大きな体の長男はメソメソ泣いて不貞腐れていました。

家で旦那に押さえつけてもらって私が採血したら行けるのかなぁとか思いますが、まぁ採血できなかったタイミングでコンサータ休薬の話が出ました。

中学での担任の先生にお願いしたアンケート調査も内服してても中止していても授業態度に変化がないとの結果が出ていました。なので大きな問題がおこらなければ卒業しましょうとなりました。大きな問題というのは例えば非行に走るとか。

確かに長男は人には迷惑をかけていないと思うのでこの方針は致し方がないと思っています。

ただ授業態度が変わらないのは開始時より体重が10キロ以上増えたことで量が足らないからでは？と懸念しています。

本人も以前は「飲んだら『できそう』って感じする」と言っていたのが今は「飲んでも飲まなくても一緒」と言っていますし…

でも採血もできないし、中止の話が出ている中、コンサータ増量してください！なんて言い出せないや。

あ、補足すると医大の精神科の医師はとっても優しく話しやすい方です。私自身、受診していることで救われていると思います。ただ通院は下道だと往復４時間かかるので、結構負担ではあります。有給も潰れていき、自分の時間が減りました。

とりあえず8月受診からコンサータは卒業となりました。

医師によるとずっと常用するのではなく、例えばバイトの日だけ飲むとか（ケアレスミス軽減のため）そんな使い方の子もいるとのこと。

ひとまず完全に切って様子を見ていきます。

通院は残してくださっているので様子は見ながら…です。

不注意の特性はかなり顕著で

塾の講師の先生は学校より細かくこどもの傾向をみてくださるのですが

解答欄の単位のつけ忘れ
記号で答えるのに言葉を書いている
字が汚くて☓となった

など分かっているだろうに間違えている問題だけで５教科５０点はある、と言われていました。

問題を読み取れないし、書けないんです。

そもそも理解できていない部分がかなり多いですが…

せめて分かっているところだけでもなぁ…って思うのですけどね。

夏休み明けからは薬に頼らずの生活になりますが、まぁどうなるか経過をみていくほかありません。

現在はそんな状況です。

診断はついていますが、感覚的にはグレー感が強いです。

そこまで支援が必要と判断されない…定形の子たちからみると落ちこぼれる…そんな間に我が子はいます。

彼に高みを望むという気持ちはなくて勉強や運動ができないなりにも学校生活は楽しく過ごしてくれたらありがたいなぁと思うのですが、

でも将来この子はどうなってしまうのだろう…ってグルグルしている感じですね。

旦那は話している感じだとどうにかなるってまだ思っています。

ある意味まだ子供に期待感があり、私とは認識も違います。勉強出来ない子に「もうしなくていい！」と怒鳴ったりします。

そんなこと言ってもできないのに。突き放すのではなく一緒にやっていかなきゃ到底できないのに。（とはいえ長男は一緒に学習に取り組む気がないですけどね〜）

夫婦間で認識のズレがあるのもなかなかなものです。

親も子も不完全。

私も都度都度感情に囚われたりしますが、サポート役を続けていきます。

ADHD長男 中学に入ってからの困難感と治療経過について

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