先週の強度行動障害の講義開始前の出来事。
いつものように1時間前に教室に入り自分のパソコンと教室のプロジェクターの接続を試しました。
すると「信号がありません」とのメッセージが画面に浮かびました。
えっ・・・それから、いろいろ試してみましたがつながりません。
開始時間になり事務局の担当者がオリエンテーションに入りました、こちらはほとんどパニック状態!
「映像が出なければ講義はできません。」と少し声高に事務局に訴えました。
担当者も操作を試みましたがやはりつながりません。
事務局:何とか講義はできませんか。
私:だめです。
(本当はテキストだけでも講義はできますが、映像があればより効果的です。)
結局、事務局の担当者が片道1時間かけて池袋校までプロジェクターを取りに行ってくれました。
(実は、いつもの担当者は今日はお休みで代わりに入っていただいていた担当者でした。)※ごめんなさい。
この一部始終を恥ずかしながら受講生の皆さんは見守ることとなってしまいました。
「よしっ!ちょうどいい」と思い。
「みなさん、今の私は、プロジェクターが使えないことで、これからどうのように講義をしてよいか不安でした。これがASDの三つ組みの特性の一つ、想像力の障害です。」
「そしてパニックになり突然事務局の担当者にあたってごねました。普段はおとなしくおこるという性格のない私がごねた、これが二次障害です。この時の私の行動はABC分析では物や活動の要求機能を持っています。」
「先行事象Aは、”プロジェクターが使えない”、行動Bは”ごねる”、結果事象Cは”別のプロジェクターを取りに行ってくれる。この一連の関係が三項随伴性です。」
「そして、事務局の担当者が池袋まで機械を取りに行ってくれたことで要求が実現しました。」
「私はここで”ごねれば要求が実現する”という誤学習をしてしまうことになりました。」
「事務局は、川田はごねるから今度から講義を頼むのをやめようということになりICFでいう「参加」の機会がなくなってしまいました。」
「今日の講義の流れとポイントは以上です。」
と笑いをとってその日の講義は始まりました。