夏の蒸し暑さを低減するには

夏の暑さをしのぐ対策

■屋根塗装による涼しいエコハウス

日本は、亜熱帯から亜寒帯へと縦長に位置しています。夏は東南アジアの蒸し暑さ、冬は北欧なみの寒さ、そして、海には暖流と寒流が流れ、大陸からの影響を受けて四季が存在し、梅雨、秋雨等、多岐の気候を持ちます。このような日本の夏、特に夏の蒸し暑さを少しでも低減するためにいろいろな方法が提案されていますが、屋根からの熱を遮断、つまり、太陽光を反射させて遮光する方法があります。この方法としては、①太陽光を反射させるシートを屋根に覆う方法と、②屋根に反射・遮光顔料などの入った塗装材を塗る方法（屋根塗装）とがあります。反射・遮光顔料は、液晶ディスプレイに用いる反射フイルムや拡散シートなどに含むものとほぼ同じ機能を持つ中空セラミックビーズや焼成顔料等を用います。このような反射･遮光顔料を含む塗装を屋根に塗りますと、物体に熱を伝える赤外線領域の太陽光を反射させますので屋根への熱吸収が少なくなり、蓄える熱も低減します。しかし、蓄熱は軽減されても存在しますので屋根裏と断熱材との間には空気層（通気層）を設け、蓄熱を放出する構造が必要になります。このような構造をとりますと、室内の気温上昇が抑えられ、また、夜間の気温上昇も抑えられます。このように、太陽光を反射・遮光させて室内への気温上昇を抑えることのできる高反射塗料を屋根に塗り、屋根裏と断熱材との間に空気層（通気層）を設けますと夏の暑さをしのぐ対策として期待のできる有効な方法になると思われます。

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