【新作】めぐる星のあいだ
どんなに科学が進歩したって
きみのところへは行けやしない
今 ぼくに
ぼく達に必要なのは
見つけること
あの日きみと探したほんとうの__を
こんばんは。きゅんすけです。
中々ここに載せられる絵が描けずに久しぶりの更新になってしまいましたが、毎日元気に描いてます!
さてさて今回はきゅんすけの敬愛する宮沢賢治さんの作品をイメージした作品に挑戦してみました。
宮沢賢治さんの作品といえばやっぱり壮大な宇宙観、そして動物や物が当たり前のようにいきいきと喋ったり人のように振舞ったりする擬人表現が魅力だと思うのですよ。有名な「銀河鉄道の夜」や「注文の多い料理店」、「なめとこ山の熊」にもその魅力がぎっしり詰まっていますよね。
そんな魅力いっぱいのお話の中から、今回は「双子の星」という作品に登場する星めぐりの歌をピックアップして作品にしてみました。
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あおいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたい
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うえは
そらのめぐりの めあて。
宮沢賢治/星めぐりの歌
北極星を中心にぐるりとめぐる星たちを描いた歌なのですが、言葉えらび・響き・リズムどれをとっても私のツボだったりします(笑)とくに最後の一節に出てくるそらのめぐりのめあて…なんて素敵なフレーズなんでしょうね!
星めぐりのうたをモチーフにしつつ、私の中で日々もぞもぞとふくらみ続けている銀河鉄道の夜のイメージを織り交ぜて一つの作品にしてみました。要はきゅんすけの妄想が爆発した形だったりします。
前に掲載した銀河鉄道絵同様、誰が誰なのかという名札はつけないでおきます。きっとこんな気持ちで描いたんだろうなぁとか、自由に想像していただけたら幸いです*
それからちょこっと余談。
きゅんすけは完成したイラストをいつも祖母に見せるのですがその度に毎回言われることがあるんです。
「きゅんすけの絵は地味っていうか…華がないねぇ」
と。
華がない私が描いてるので当然といえば当然なんだい!じゃなくて、具体的にはどんなところが…?と尋ねてみたところ、私の作品には赤が足りないんだという事が判明しました。
なるほど!
青と緑が好きなせいか、自然と赤色を避けて通る癖ができてたみたいです。
そんなわけで今回はちょっとだけ意識して赤を取り入れてみました。ちょっとだけ…!
赤って綺麗にみせるのがむずかしい色ですね。でも確かにちょっと入れるだけでも華を感じます。
これは引き続き今後の課題として挑戦していかなければなぁと思いました。がんばるぞ!