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サッカーライターのブログ

サッカーライターが様々な視点からサッカーを斬る!!
欧州からアジア、南米まで幅広く!!サッカーを知り尽くす男の熱血サッカーブログに注目だ!!

2年前に南アW杯準優勝チームオランダが『死のグループ』とにて全敗でeuroを去った。
バルセロナで、最も相手チームの息の根を止める事のできるベンチウォーマー「アフェライ」
ロンドンの看板役者「ファンペルシー」
どこまでも貪欲な「ロッベン」
破壊力ならドイツにも優る陣容にもかかわらず、
なぜだ??

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ドイツの成功に照らし合わせてみよう。
バラックからキャプテンを引き継いだラームの活躍は言うまでもない。
しかも、ゲルマン人に新しいキャプテン像までつくりだした。
バイエルンでのキャリアが合ったとしても、それは確実にうまいバトンタッチで、
世代交代の成功を示した。



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私は決して、
気が荒く平気で足にタックルしにいくオランダの熱血漢「ファンボメル」が嫌いではない。
むしろ、このファイティングスピリットは誰にも真似できない。
唯一無二である。
バルサに在籍した経歴もある通り、足下もある。(ボール扱いはうまい)
しかし、
今大会でお役御免だろう。
明らかにテンションが落ちていた。

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お国柄も組織もキャリアも総てのeuro2012オランダ代表キャプテンの人選だろうけど、
好敵手ドイツのうまい引き継ぎを見せられるとキツイ・・・。
オランダは昔から民族紛争などで、代表が2分するなどサッカー以外の問題が付きまとう。
でも「ファンボメル」が悪い訳ではもちろんなく、
次に台頭しなかったプレーヤー、
もしくは、
チームの方向性がマッチしなかった事が今大会の要因だと思う。
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て、
記事見たら正式に代表引退だっって・・・・。

でもやっぱり、
平気な顔して足下を根こそぎ狩りにいくファンボメルがいないピッチなんて、
パスまわしが巧い良い子たちの広場になるわけで、
そこには寂しさが残る。
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【キュートなキャプテン】



大会関係者、ジャーナリストの方々は口を揃えてドイツ押しだ。
EURO2012、
確かに今大会一番いいサッカーをしていると言っても過言ではない。
バイエルンの骨格に、レアルマドリーの血が注がれているチームに付け入る隙はなく、
フィリップ・ラームのキャプテンシーはゲルマン魂に、
新しい風を巻き起こした。
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ドイツというチーム、今まで必ずピッチ上には絶対的独裁者がいた。
マテウスに続き最近までは、ミヒャエル・バラックというとてつもないエネルギーを発する生命体がピッチを支配していた。
それは時として審判さえも吞込む程のパワーで、ジャッジさえも味方つけ、相手チームが試合前からおののくくらいの、
容赦ない威嚇攻撃をする。

チェルシーが一番強かったCL準決勝対バルサ戦、
審判の不可解なジャッジを試合お構いなし鬼の形相で50mくらい並走し、今にも殴るんではないかと思った記憶はまだ新しい。
いつでも戦闘態勢に入れる、
まさしくピッチ上のライオン、王様である。
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しかし時代は流れる。
チームの転換期はどこの国・クラブチーム・会社・組織にしても大命題ではないか。
百獣の王も歳はとる
適切な理由での適切なタイミングの世代交代が一番美しいとは思うが、
そう簡単に事は進まない。
スペシャルOneなりのプライドを考慮しつつ、引導をどういった形で渡すか首脳陣は考える。

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ドイツがだした答え。
それは今までとは違う方程式で導かれた。
寡黙で我のないフィリップ・ラームのキャプテンシーは功を奏し、
ドイツ新時代、陰の立役者としてチームを牽引している。
実際、若手メンバーのチームをまとめる実績・経歴・経験は申し分ないが、
今まで歩んで来たドイツを考えると、このまだおぼこさを残した少年のようなキャプテンの腕章が未だになじまない。
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果たしてバラックは今どんな気持ちでEUROを見ているんだろう。
最高のバトンタッチができたと少し安心はしているだろうけど、
もし緊急召集なんかで呼ばれたら、
『出撃の準備はいつでも整ってるぜっ!!』
なんて言って、飛んでくるだろう。


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掲げるテーマはRESPECT

"尊重多様性 - サッカーは団結"



全チームのユニフォーム袖に貼付けられている【RESPECT】なる、パッチをご存知でしょうか。
UEFAが社会的責任プログラムとして、2008年に立ち上げた【RESPECT】
その目的は、
地域社会をサポートする社会問題に取り組み、性別、人種、宗教、能力を越えて団結し、尊重に向けて努力すること.
今大会のEUROでもヨーロッパでの社会問題のいくつかに取り組んでいる。

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一つはピッチ内。
UEFAの社会的責任としてゲームを保護する責任があり、
審判は今人種差別事件が発生した場合に試合を中断または放棄する権限を与えられていることを強調している。
正式にどのレベルを境に中断されるかは論議中だが、
サッカーは純粋な生き物で、汚すものには断固して立ち向かって行くということだろう。


ピッチ外では、
人種差別行為に及んでいる人物を見つけた場合は、すぐにスタジアムとその敷地内から追放し、刑事手続きを取るよう関係機関に要請した。
という事で見ている側のファンも秩序とモラルをもち、観戦しなければならない。

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更に、
ケアと保護が必要であり、面白く豊かなサッカーそのものの多様性を、
人間の多様性、尊重に置き換え、
老いも若きも、男性と女性、黒と白、背の高い、短い、異性愛者と同性愛者も、
これは我々のスポーツがそう興味深いものとまったく同じです。
と、UEFA会長プラティニは言う。

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現在のところ、EUROは非常に高いクオリティーを保ち、BESTゲームが数多く、
何より試合後に選手同士の諍いがなくなったような気がする。
ビデオ判定導入と騒がれているゴールオンザライン判定でも、ゴール横にレフェリーがいる。
今大会、追加審判として試験的に導入されている。(実質6人体制)
ビデオ導入は断固反対と、ここでもUEFAなりの哲学を感じる。

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あと、約2週間EUROは続く。
そこにどんなドラマが待っているのか知る由もないが、
EURO,ありがとう。
UEFA,ありがとう。
フットボール,ありがとう。
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