僕は今、学生だ。
学生は今、夏休みに向けてラストスパートだ。
社会人となっている
我が友人どもは
羨ましいかぎりだろう。
だけど……
そんな夏休み間近の日常生活
僕は今
苦痛に感じている[i:144]
バイト
↓
寝る
↓
学校
↓
適度に遊ぶ
この繰り返し……
……無限ループ
………ループザループ
やることも
たくさんたくさん
あるのに
このループザループに
入ってしまった僕は
なにも手につかない…
はるか昔
太古の昔
……ちょうど1ヶ月前
学校に持っていった
弁当箱すら
洗う気持ちも
沸いてこない…
僕は腐っている
性根が腐っている
弁当も…腐ってる。
腐敗だ
食べずに残した
プチトマトなんか
もはや
プチトマトなんて
可愛い名前なんかじぁない
これは……
スペーストマトだ
一ヶ月前は
赤くツルツルの表皮
まさにみずみずしい
お野菜だったけど
……今は
白い粉
緑の糸を引き
赤い部分は
脳みそのように
シワシワで……
キノコみたいな
キノコが生えてる。
見るも無惨だ…。
………トマト。
トマトの周りには
得体のしれない
菌類の数々………。
…サファリパークだ。
そんなお前を見ても
洗う気が起きない。
僕は腐ってる
はっ!!!
僕は気づいてしまった
僕はまさに
この
スペーストマトと
何一つ
かわらないじゃぁないか!!
僕はスペーストマト
のように
緑の糸を引き
グチュグチュに
腐ってるんだ
お前さんを
見下す資格なんて
僕にはないよ…。
ふと周りをみると
僕の部屋には
…衣類
…漫画
…ちり紙
…食べ残したポテチ
散乱していて
それはまるで
腐敗した弁当箱の
中のようだ…。
僕は
部屋という名の
弁当箱に入った
腐ったプチトマトだ。
スペーストマト……
お前は身を持ってして
俺に教えてくれたのか
あっ…あり…ありがとう。俺の目には
涙が溢れた
涙は俺の頬をツタリ スペーストマトに
ピシャリとかかった
ブワッと広がる
緑の粉……
それは
二人の友情を
祝福するかの
花火のように感じられる。
ありがとうトマト
今すぐに洗ってやる
だけど…
これでお別れだな
淋しいけど…
しかたないよな
さよなら……
トマト
夏の暑さと
裏腹に
シンヤは
別れの淋しさに
心寒さを感じていた。