自分の部屋で一人好きな曲を弾いていれば、何の実害もなく他人の迷惑にもならないクラシックギターではあるけれど…
弾いて弾いては恥の上塗り
されど弾かぬは一生の損
などと思って部屋から飛び出し修行中
もうだいぶ前ゴールデンウィークの話し、横浜のフィリアホールリハーサル室で斎藤優貴さんのコンサート、レクチャーマスタークラスという一粒で3度お得なイベントに行ってきました。
斎藤優貴さんの演奏は、ヤマハホールやギター文化館などで聴いていて、音の美しさが印象に残る若手ギタリストです。
銀座
昨年末ヤマハホールでのコンサート
ギター文化館 マヌエル・カーノコレクションのトーレスでの過ぎ去りしトレモロが良かった
さてフィリアホールリハーサル室でのコンサートではポンセの主題と変奏と終曲が好きで楽しみで行ってきました。
その日斎藤さんが弾いたのはポンセのオリジナル版でした。よく演奏会で弾かれるのはセゴビア版で、変奏部分が10曲のうちセゴビアの気に入った6曲で順番も違うらしいです。
オリジナル版は主題のあとの変奏の順番が、今まで聴いていたのといきなり違ってびっくり、知らない曲もあってまたびっくり。オリジナル版の楽譜見てみたいと思いました。
レクチャーは「本番に強くなる練習方法」。
実践的な今日から使えるヒントがいっぱいありそうで期待度が上がります。
最初に本番でのメンタル面でのお話。
当日の時間や環境など予想出来ることは事前に対処する。それ以上に本番で緊張する自分をそんなものだと受け入れること。
本番に向けての日頃の練習の仕方。
一番理想的な練習方法はミスをしないで弾く。
ミスしたところを脳が記憶してしまう、体がミスしたところを覚えてしまうからです。
そのための方法は?
1.譜読みを始めます。
2.ゆっくり次の音を言語化して確認しながら弾く。この時「絶対に間違えてはいけません。」
3.上手く弾けた体験を繰り返す。
ゆっくり練習が必要なことはどちらの先生もおっしゃることで、理想のテンポではなく自分が弾ける速度まで落として弾きなさいと指導されましたが、ゆっくり練習で「絶対に間違えてはいけません」というところが、一つ重みのある言葉でした。
理想のテンポではなくても間違わずに弾いて脳に成功体験を植え付けるのが大切なようです。
さらに譜読みを始める段階から、どういう音を出すか曲のイメージを作ってから譜読みする。
譜読みでゆっくり練習で機械的に弾いて覚えてから、曲の表現や強弱など考えるのではなく、最初から表情をつけて練習する。機械的に弾くのを脳や体が覚えてしまうと、本番で緊張してゆとりがなくなったら機械みたいな音で突っ走ってしまうかもしれませんね。
また日頃の練習では漠然と弾くのではなく、小さくてもいいから目標を立てて練習すること。目標にフォーカスして集中する。
譜読みのゆっくり練習で間違えた時は?
立ち止まって間違えの原因を検証しながら先に進む。止まって考えながらの練習がどこからでも弾き始めるための素地になる。本番で止まってしまった時の対策にもなる。
などなどたくさんのためになるお話が聞けて、マスタークラスでは体の重心移動や足台のことや盛りだくさんでした。
また斎藤さんは新しい曲に取り組む前、楽器を持つ前、譜読みをする前に、その曲のいろいろな人が演奏した音源をたくさん聞いて、曲想を膨らませることが大切で、自分はどのように弾きたいかプランを立てるというお話でした。
まず楽譜第一に考えて私はあまり音源聴かないほうなので、先入観や誰かの影響を色濃く受けるのが嫌だったので、考えることも多いです。自分で弾いてからいろいろな名演奏を聴いて研究するという手順だったですが…
でも編曲ものは別で、オリジナルを必ず聴きます。特に歌曲でもポップスでも歌ものは必ず名演奏を聴く、歌詞は訳したりして意味を理解する。なんなら自分でも歌ってみて、息継ぎや盛り上がりを感じてギターの演奏に加味することはいつも考えています。
斎藤優貴さんはお若いですが、さすが世界的コンクールの最多受賞者だけあって経験による言葉の重みを感じる有意義なレクチャーでした。
長丁場でしたがたくさんギターのお話が聞けて
楽しい一日でした。















































