カーリングが他に類を見ない特殊性として、
「あたまをつかう」 という部分があると思います。
先日、仕事で本社に行って研修を受けた時に、講師が
「みなさん、見てますか、オリンピック。 カーリング!」
と言い出したのにはちょっと驚きました。(笑)
講師は社内の人間で、以前からの知り合いなので休憩時間にカーリングの話題を振ったら、かなりちゃんとカーリングを見てくれていました。
本人は「いやいや、このオリンピックから見始めたばかりなんで」と謙遜していましたが、メンタルの面とか、アイスのメカニズムの面とか、本当にちゃんと理解してくれていました。
そして、世間的にも「ブーム」と呼んでもいいと思えるほどのカーリング熱。
別に「そだねー」でも「もぐもぐ」でもいいんですよ。(笑)
サツキでもチナミでもいいんです。
4年に1度だっていい。
そのひとがそこからカーリングに良い印象を持ってくれること。
カーリングの試合を見て「面白い」と思ってくれること。
そして、
そのひとがそのひとなりに「カーリング」というものを考え始める。
そこにひとつの、新しいカーリングが生まれてゆく。
小林 宏 さんは、女満別空港の搭乗待合で私に言った。
「それでいいんですよ。カーリングを見るだけでもいいんです。 あなたが『ああ、来週カーリングの大会があるから見に行こう』と考えることが、それはあなたの中に、あなたの人生に、カーリングというものがある、ということだから。」
これはいまでも、私の中の「カーリング」を支える言葉です。
いま、わたしはとても楽しい時間を過ごせます。
このアメブロで、「#カーリング」のブログを片っ端から読みまくっています。
そのなかでは、「そだねー」や「もぐもぐ」に混じって、「カーリング」に出会うことがあるのです。
必要なのは、「正しいか」「間違っているか」ではないと思います。
考えること。
誰かの話をただ信じるのではなく、考えること。
自分で、考えること。
それが新しいカーリングになる。
それが木になり、林になり、森になり、世界になる。
それが、新しいカーリングをつれてくる。
ねえ。
君たちは、10年以上も先、
大人になったら、その胸に日の丸を付けて、
日本代表としてオリンピックへ行くんだ。
そして、そのオリンピックの期間中、
毎日、日本中の人をカーリングで熱狂させる。
そんなこと、想像できるかい?
でもそれは夢じゃないんだ。
君の未来に起こる、現実の話なんです。
だからこれからも、
そしてその先も、頑張るんだ。
君が、日本のカーリングの未来を切り開く。
※吉田姉妹の間の選手は北海道銀行フォルティウスの小野寺佳歩さんです