【再送】



震災の記憶も年を追うごとに薄れて行き



年に一度の行事のように悲しみは抱くが



決して当事者では無い自分が居た。



月日はアッと言う間に過ぎて行き



わたしも世間的には大人になっていた



6年前にひょんな勉強会へ参加した事で



関東周辺の工務店経営者達と知り合い



そこでわたしは自分の人生を変える人と出会う。



わたしが先生と呼んでいるS氏は勉強会の中心人物で



良質な住宅つくりについて、技術や意識など色々指導をしてくれた



そしてわたし達も多くの事を学ぶ楽しさと使命感を持つようになった。



知り合ってから一年が経とうとした頃にS氏が初めて聞かせてくれた



自分は阪神淡路大震災の被災者だと、友人知人を沢山無くしたと、



家族付き合いしていた向かいの5人家族は一人を残してみな他界したと、



安心安全な住宅を造りたくて異業種からこの世界に飛び込んできたと。



切々と語るS氏の姿に目頭が熱くなった、そして涙があふれた




その時わたしは初めて 阪神淡路大震災 に触れたのだ。



そして現在その勉強会は工務店ユニオンになり、



全国の理念を共有できる仲間達と力を合わせて活動をしている、




わたしたは想う 



あの時神戸行きのチケットを買えなかった自分を清算しようと



安心安全に暮らせる住宅を造る事で自分の使命を果たそうと。



「 安心・安全な住宅づくり、街づくり 」   川戸工務店 ミツ