経営入門塾 

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世田谷の税理士が、経営のツボについて記述していきます。http://kawabe-kaikei.com

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一般に飲食店の場合には、原価率は30%に抑えることを管理目標としています。

では、すべての商品が原価率30%かというとそうでもありません。例えば、居酒屋さんなどは、次のような原価率の設定で売価を決めています。


品目数

原価率

10品目

40

30品目

30

10品目

20


このようにして、全体として原価率30%となるように売価を設定しているのです。


このうち、原価率の高いものは、お客様に「これは美味しい」と言わせるもので、例えば、これには「○○産の霜降り牛肉」といったものが該当します。


一方、原価率の低いものは、「○○屋特選 海鮮サラダ」といったものがあります。この「○○屋特選 海鮮サラダ」には、数種類のお刺身がサイコロの形で入っていたりして、お客様からすると、「これはお買い得だ!ラッキ-!」と喜ばれるようなものです。一方、お店側にもこれは原価率が低いのでラッキ-な商品です。というのも、これは、元々、お刺身のブロックをカットしていくと、どうしても端っこは形が悪くて、お刺身として出せないものを、サイコロの形にカットしてサラダに入れているので、元の原価は低いものだからです。


このようにして、お客様・お店側ともにラッキ-という商品を開発することも重要です。


ですから、原価から売価を設定する場合には、お客様のニ-ズを見ながら、最終的に目標とする原価率になるようにしていく、これが経営者にとっての腕の見せ所となります。








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