大学入学試験は6月7日、8日の二日に行われました。

 毎年のこの時、全国の新聞やニュースで絶えずに試験に関することが流れています。また交通渋滞のせいで試験に受けられなかった学生がいたとか、各省の国語作文テーマとか、…盛んに報道していました。

 いつも試験場の外で心配してずっと待っている親たちを見るに付けて、微妙に複雑な気持ちでいられない。本人より親のほうがもっと心配しているのでしょうか。そうすれば、本人もきっとそっちからの圧力が感じられるに違いない。

 人生の行く道にかかわる大切な試験ですから、とはいえ、受かるか落ちるか、これからの人生は全然違っていくとは過言ではない。

 よく考えてみれば、日本のような大学入試制度のほうが割りと受験生にとって一度しかない機会ではありません。まず全国試験が受かったら、別々に好きな学校を選んで各学校の入試を受ければいいです。もし一流の早稲田大に落ちたら、他の広島大とかに行って試験を受けることができます。一方、中国は違います。全国試験が終わってから、教育部から一流、二流、三流大学それぞれの合格ラインを決めます。そのうち、各受験生は自分の入試成績を予測して、大学を選択して申し込みます。それから、各大学はまた今度の募集人数により上から下まで受験生を選びます。もし選んだ大学に行けなかったら、その大学より下の大学にも調整できますが、一般的にはいっぺんで一流の大学から二流に落ちることが多いです。

 親はどれほど心配するのも当然のことでしょう。人生は一度しかないからです。

 ちなみに、前に話した南科大の学生45名は今度の全国入試試験に受けませんでした。


 今学期は一週間全部で12時間授業ですけど、水曜日は半分を占めています!ですから、水曜日を過ぎてか


もう楽になります。今度の週末また端午の節句がありますから、楽しみにしています。


 今日インタネットで新圳にある中国教育改革の先頭を切る南方科術大学のことを読みました。以下は「南科大」


と省略します。南科大はこれまで中国の大学と違って、自ら学生を募集し、自ら学位を授与することを提唱して


います。つまり、高校二年生後半期から学生は自分の意志で南科大を申請することができます。もしまた南科


大の選抜試験に受かったら、全中国毎年6月の統一大学入学試験を受けなくても卒業してから南科大に入れま


す。それから、南科大で学校自ら設定する科目を履修し終わったら、南科大から学位をもらいます。ただし、こ


の学位は普通の大学の学位と違って、中国教育部から認められていません。

 

 今まで学生が45名しかいません。学校の先生は少なくとも教授あるいは中国科学院の院士(アカデミー会員に


相当)だそうです。今までの大学授業とは異なり、学生の創造力と実践力を育成するのは学校を成立する目標


です。私の調査では、今の在校生の中で、いよいよ卒業のシーズになり、仕事を見つけている場合、はっと悟っ


てこの四年間何も勉強してなかったという学生も少なくないようです。私は別として、ゼロから日本語を学んで、


しかも語学の好きな人なので、大学で一生懸命勉強しました。今は簡単な日本語だけできても、毎日それと接触


しています。どうにもちょっとだけでも大学でなにかを勉強したと言えるでしょう。逆に、英語学部の友達は全然違


う感じでした。そもそも高校で英語をずっと勉強しています。大学四年間を過ぎてから、英語レベルは案外に高


校同時のことです。なんと悲しいことでしょう。さらに、経営や管理学部の学生は大学に入らなくてもある会社に


入って自然に経営のことを身につけてくると言った人は多いです。


 これは大学で勉強したものか。これぐらいの大学はないほうがましだと思っています。


 私は南科大の教育改革を賛成する者です。もし私の子供なら、このような大学に行ってほしいです。


 しかし、昔から改革はうまい道ではありません。今度はまた教育部から大学では改革を実施しても国の法律に


従うべきだと表明しました。もうすぐ6月7日で、一年に1度の全国大学入学試験がいよいよ始まります。この時の


表明はいかにも南科大のことに的を射ているようです。つまり、南科大に受かったこの45名の学生はまず全国


統一の入学試験を受けなければなりません。しかし、当日この45名の学生とその親から反対されています。全


国試験を受けないとか、息子が浙江大学の推薦を断って南科大を選んだのは教育改革の道を歩んで行きたい


と言った親がいました。


 これからどうなりますか。


 改革の道は茨が満ちて、次から次と障害を乗り越えても最後は成功になるとは限りません。


 今の状況で南科大はどこまで行けるのかどうも心配してきましたが、たとえ一歩でも前へ歩んでいってほし


い…