映画にもなった
『きいろいゾウ』

読み終わりました。





すごくいいお話でした。

はじめは日常が綴られていて、
それがすごくほんわかとあったかくて。

ここから何か起こるの?というくらいの
田舎にいる若い夫婦の日常。


人には聞こえない、生き物の声が聞こえるツマ。
ツマ目線と
小説家のムコさんの日記によって、
物語が展開していきます。


またムコさんの日記から、ツマへの優しい愛情が伝わってくるの。


でもお互いをよく知らないふたりは
あるときから徐々に
心がすれちがって、
苦しい日々を過ごすことに。

言いたいことをうまく伝えられないツマ。

その悲しい、寂しい想いが切なくて
涙せずにはいられません。

そのツマを支えたいけど、
過去に心を捕らわれたムコさん。


そんなときにムコさんは東京へ行くことに。

ツマは知らない。
でも気づいていた。

ムコさんは覚悟していた。

そうしなければ、進めないこと。
ツマを抱きしめてあげられないことも。
また元に戻るために東京へ。

それによって
ツマを失うことになるかもしれないと
わかりながら。


それがあったからこそ、
苦しい日々はあり、
そしてそれによって、
尊いものに気づく。


すぐそばにあって、
でもそれを失う恐怖ではなく
それがある尊さに気づくこと。

それを伝えること。

こんな夫婦って素敵じゃない?


ふたりを囲む優しいひと。

アレチさんとセイカさん
大地君
駒井さん夫婦
平木直子と洋子
カンユさん
コソク
ヨル
妻鹿とメガデス(ユメ)

そして、
きいろいゾウ。






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