図書館の前で井戸端会議をしているママたちがいました。


子供たちは、まだ幼稚園入りたてくらいの小さい子たちで、
ママの会議の横で、
なにやらジャンプしたり楽しそうにしていました。


そんな中、

一人のママの持つリードの先にいたのが


小さな小さなテリア。


きっと、
人間の年齢でいうと、
そばで遊ぶ子供たちと同じくらいの子犬。



テリアはじっと何かにたえていました。


吠えるわけでも、

子供たちに「遊んで」ってアピールするわけでもなく。


そしたらテリアの体が、

何かに強く押されたように、

四肢が横に動きました。


今度は
ふんばるようにしたかと思うと、

体をぶるぶるっと振りました。


子犬のテリアは

風と

戦ってたんですね。


人間の私でも強風に感じるくらいだから、
テリアにとっては嵐でしょう。


強い風が四方八方から吹くので、
一生懸命飛ばされないようにふんばって、
風がやんだら、
毛を整えて。



その姿は

あんまりにも一生懸命で、

本当にかわいかったのですが



小さなテリアは何を考えながら、
嵐の中を過ごしていたんだろう。