○●○●○●○●○●2017.2.7.
応援団 NO.223
小学校から中学校、そして高校へ・・・♪
私は、娘が中3の時、地区からPTAの副会長として選ばれてしまいました。
その翌年から今年度まで7年間、
中学校の「学校づくり協力者会議」のメンバーに入れていただき
(その時の教頭先生からのお願いで)
年に2回、中学校の各教室の授業を見せていただき、そ
の後中学校の様子や取り組みについて聞かせていただきながら
意見交換会をするという会議にお世話になっています。
小学校の先生を辞めてからもう10年になろうとしていますが、
その間中学校のいろんな行事や文化祭体育祭を見せていただいてきました。
私は、教師の立場では小学校しか経験がないので、
中学校の授業や行事については
なかなか見ただけではわからないことが多かったのですが、
さすがに7年の積み重ねから
なんとなく中学校の生徒たちや先生方の様子や取り組み、
発達、指導のあり方みたいなものがみえてくるようになってきたのかな、
と先日会議に参加したときに思ったので書いてみますね。
小学生のうちは、6年間という長い期間をかけて、
じっくりとその子の発達を見守るということが大切だなぁと感じていました。
しかし、これは現役の時にも思っていたことなのですが、
6年生を担任したとき
中学校ではどういう姿が求められているのかが
よくわかりませんでした。
9年間の義務教育を通しての子ども・生徒の育ちといったものが、
中学校の3年間が抜け落ちていたように
今更ながら反省するのです。
中学校へ送り出すとき、
「ここまではできるようになった」と
はっきり言えることがなかったということです。
それが、なぜなのか、当時はわかりませんでした。
「中学校の先生ともっと交流すべきだったのか」
「中学校の授業をもっともっと見に行く機会があった方がよかったのでは」
と、今頃になってやっと気づいたような次第です(お恥ずかしい)
これは、我が子が中学生になっても、
そういう意識で見ることはできませんでした。
これは、きっと
「小学校の先生という立場」
「地域の子どもたちを見守る会議としての立場」だからこそ、
少しずつ分かってきたことなのだろうなと思うようになりました。
小学校では、毎日の生活習慣と授業を受けるということを学びます。
中学校では、「仲間やクラスメート」と力を合わせること、
受験も含めて「社会へ巣立つ」ということ、
小学生にはないより高度な抽象的な学問を学び、
自分の力を見極めることを強いられます。
そして、高校ではさらに個別的に高度な技術や学問について学び
将来への夢を育てていくことになると思うのです。
その流れでみてみると、
小学生ではなかなか難しかった
思考や討論、話し合い、論述などについて、
中学校では緊張感をもって一番取り組むことができる、
それだけの力や環境が一番恵まれた時期ではないのかなと思うのです。
そのために小学校で6年間、
何もわからなかった1年生が友達を意識しだし、
より高い知識にもくらいついていけるだけの根気強さを持って、
中学校という新しい世界へ挑戦していくのではないかと思うのです。
小学校の6年間では、その素地を培い、
日々の暮らしの中で「くりかえし練習」していくこと、
そのこと自体が「小学校での生きる力」ではないのかな、
と先日の会議に参加して私なりに思い至ったことです。
先週、塾で、英語のプリント(ローマ字の練習)をやりましたが、
4年生に習ったローマ字はどんどん進めることができる。
授業の最後に「試しに」と思って書いた英単語の読みをしたら、
やっぱりローマ字読みから始めて、
その音に近い英語の単語を探していく、という姿を見て、
「やっぱり基礎は小学生での勉強なんだな」と思いました。
それ以上に、もうすでに新しい英単語に対する意欲は
「え~読めない~」と言いながら、
食いついてくるようなキラキラした目で読もうと向かってくる。
「繰り返しやればできる」というだけの小学校の学習から、
「抽象的な物事の考え方」という中学校の学習へと、今移行しつつある、
そういう時期なんだろうなと気づかされました。
現役の時、この時期の、
中学校の求める「学力」というものがもう少しわかっていれば、
もう少しうまく「中学校への橋渡し」ができたのではないかなぁと
反省した次第です。
そんな「素敵な中学校生活」が、待ってくれています。
いままで通り、日々の授業の積み重ねが、
自分の可能性を伸ばしてくれることを信じて、
中学校での活躍を願うばかりです。
大丈夫!
できるよ!
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(^_^)v