さて、釜石に2019ラグビーワールドカップがやってきます。

以下はそれに関する記事の一部です。

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 市によりますと、その整備などにおよそ29億円もの費用がかかる見込みです。市と県は、復興交付金やスポーツ振興の助成金を使うことで、負担額を3分の1のおよそ10億円に抑えたいとしていますが、明確なめどはまだたっていません。
さらに、1万5000人を収容するスタジアムの建設予定地は海岸のすぐそばで、津波などの大規模災害が起きた場合、大勢の観客をどのように避難誘導するのか、その具体的な計画はまだはっきりしていません。
また、建設資材の高騰などによって、学校などの公共施設やスタジアムの建設予定地近くの水門や防潮堤の完成が1年から2年程度遅れるなどしていて、住民からはワールドカップの開幕に工事が間に合うのか疑問視する声も出ています。
加えて、今後は4年後の大会に向け、「市民の機運」を一層高めていくことも求められます。釜石市は震災から4年近くがたつ今も、6000人以上が仮設住宅での暮らしを余儀なくされています。みずからの生活再建が最優先で、ワールドカップどころではないと話す被災者もいます。

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ラグビーのワールドカップとは
ラグビーのワールドカップは1987年から4年に1回開かれていて、2019年に日本で開かれる第9回大会は、アジアでは初めての開催となります。これまでに7回開かれ、前回2011年のニュージーランド大会には、世界のおよそ90の国と地域が予選に参加し、予選を勝ち抜いた20チームが本大会に臨んで世界一をかけて争いました。大会の様子は200以上の国や地域でテレビ放映され、およそ40億人が視聴したとされています。
また、13万人以上のファンが観戦のために現地を訪れており、世界的なスポーツイベントとなっています。過去7回の大会で、現在、世界ランキング1位のニュージーランド「オールブラックス」、オーストラリア、それに南アフリカがそれぞれ2回優勝し、イングランドが1回優勝しています。
日本代表は、第1回大会から7大会連続で出場を果たしていますが、まだ1勝しか挙げられておらず、ことし秋にイングランドで行われる第8回大会で、6大会ぶりの勝利を目指します。

今後の予定と課題は
大会の組織委員会は、ことし9月にイングランドで開幕するワールドカップの期間中、ロンドンに専用のパビリオンを設けて、日本大会の開催都市の文化や魅力などをアピールするほか、来年からは出場チームの国内のキャンプ地を募集することにしています。
開催都市は大会期間中、海外から大勢の観光客が訪れるなど、経済効果が期待される一方で、スタジアムや宿泊など受け入れ態勢の整備が急がれます。
改築される東京の国立競技場は2019年3月の完成を目指していますが、解体工事が当初の予定より大幅に遅れて始まっています。
また、岩手県釜石市に建設予定のスタジアムは、総事業費として見込まれる29億円のうち、10億円程度は市や県が負担しなければならず、被災地の復興と同時進行での財源の確保が課題となっています。
さらに、開催都市全体で、大会の組織委員会から総額で36億円程度の分担金を求められ、それぞれの都市は試合数に応じて負担することになっていて、スタジアムの改修や都市基盤の整備なども含め、一定の財政負担は避けられません。


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 招致に成功したことを本当に喜ぶべきなのか、大いに疑問に思います。

ニュースの「ラグビーワールドカップ開催地決定について、どんなお気持ちですか?」というインタビューに仮設住宅の住民がしばらく考え込んだあげく絞り出すようにして「複雑ですね…」とだけポツリと答えたのが印象的でした。
次の人も、また次の人も同じような答えでした。

まぁ、インタビューは収録でしたので何とも言えませんが、ラグビーワールドカップ開催地決定に反対はしませんし、成功すればいいと思いますが、手放して喜べない、時期尚早な感を大いに感じる2019ラグビーワールドカップ釜石会場決定のニュースてした。

ま、はっきりいうと反対に1票。
というのが正直なところ。

それは、仮設住宅の人達は住む家どころか、土地のかさ上げの「寝かせ」期間すら終わっていないのに、ワールドカップどころじゃないと思います。

負担金の10億円は何とか捻出するのでしょう。
ワールドカップには捻出できても復興工事にはそれができないようなのです。
それによって仮設住宅ぐらしがまた延長されて、さらに会場施設の莫大な維持管理費…

ますます復興工事は遅れるばかり…

 あの日から、もうすぐ丸4年を目前にして、被災地被災者を客寄せパンダにしているとしか思えない…

という印象だけが日に日に募る今日この頃です…