雑飢帳
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だらしない

先週末に先輩と会った。
朝まで一緒にいたいと言ってくれた先輩を振り切り、家路についた。
それ以来、先輩から一切の連絡が来なくなった。
メールも電話もメッセンジャーも。

「来週行こうよ」そう言ってくれた既婚者さんの約束は果たされなかった。
あたしから誘おう!そう思っていたけど、既婚者さんは出社すらしなかった。

初めて、自分から既婚者さんへメールを送った。
「今夜はなんだか会いたかった」
「早く言えよ!」

そんな短い返事なのにからだがふわふわ浮いてしまうぐらい嬉しかった。
「今日だけじゃなくていつも会いたいと思ってる」
そう返したら、もう返事はやって来なかった。

先輩にメールを送った。電話がかかってきた。うちへやってきた。
抱き合って眠った。キスをした。居心地良くて、安心した。

お昼ごはんを食べて、先輩は会社へと向かった。
また今日会う約束を交わして。

「じゃぁ、遊びに行こうか」
既婚者さんからメールが今頃戻ってきた。
先輩と一緒にいるときあんなに安らぎを覚えたというのに、
今日の先輩との約束を反古にし、
既婚者さんと会おうとしているあたしがいる。

うざいと思われてしまったら

そう考えてしまうと手も足も出せなくなってしまう。

「明日、ビリヤードしに行こうよ」
そう既婚者さんが言った。
あたしは楽しみでたまらなくて、服も化粧も気合を入れた。

定時を回り、八時を回り、あたしは空回り。
既婚者さんがいない。。
約束したのに。

すると彼は外出していたらしく、外套をまとって職場に戻ってきた。
自席へ向かった後すぐにあたしのもとに来てくれた。

「今日は何時に帰るの?」
絶句してしまった。残業もあったけど、あたしはあなたを待っていた。
自分から交わした約束も忘れてしまったと言うのか。。

うざいと思われてしまうかなぁ。ためらった。怖かった。
だけど聞かずにはいられなかった。

「昨日、今日ビリヤードに行こうって言ったの覚えてないでしょ!」
「覚えてるよー。だからこうして来たんだよ」

思ったことって言ってもいいんだとそのとき初めて思った。
今まであたしは嫌われることを恐れ過ぎて口にしたことがなかった。
ちょっと学習した気がする。

スネオヘアーとTRICERATOPS

スネオヘアーTRICERATOPSのライヴチケットをとった。

どちらも学生のころから大好きな音楽。
特にTRICERATOPSはライヴへ行くと元気が出てくる。
ヴォーカルの和田氏が発するメッセージはもう何年も変わらないんだけど、
自然と笑顔になり、飛び跳ね、はしゃいでしまう。

この二つのバンドの共通項ってなんだろう。
歌っている内容は異なるし、
メロディーラインがわしづかみされるところかなぁ。

ぎょうむ

12月は第三次四半期決算。
今日は久々に忙しく動き回っていた。
受話器を置く暇もない。

「今日は仕事したなー」
欲しかったこの充実感。

毎日定時で帰れるため、趣味の時間は充実していたけど
やっぱり仕事で充実感を覚えられるようになりたいなぁ。

おかあさん

私と母の関係は濃密。
いわゆる友達親子。

これまで気のおけない友にすら、感情を吐き出したりせずにきた私。
すべてを見せられる相手は母ひとりだった。
買い物も旅行も母と行くほうが気を遣わず、満足しきれた。

唯一感情をぶつけられる相手だから、甘えていた。
ちょっとしたことで声を荒げたり、卑下したり。

その母と離れて暮らしだして、はや半年。
言葉にはしないけど、いつも心配し、思ってくれている。

お正月に久々に家に帰った。
先輩の話、既婚者さんの話、病気の話、あらいざらいおかあさんに話した。

感染症にかかったなんて言ったら、どんな顔をするだろう、
上京して何をしているんだと嘆くかと思った。

でも違った。
「そんなのたいしたことないわよ。やましいことなんてしてないんでしょ」
そう言って、大笑いしてくれた。

そして、痩せ細った私を見て言った。
「あんまりケチケチして、節約なんかするんじゃないのよ。
 一人暮らしで貯金しようなんてどだい無理なんだから。
 あなたの貯金ぐらい、あたしが貯めといてあげるわよ。」

好き勝手に一人暮らしをはじめた娘に貯金まで作っておくと
公言する親なんざ、見たことがないよ。

家族と過ごしたお正月はあたたかくて居心地が良くて愛おしかった。
とはいってももう家族と一緒に暮らすことはないかもしれない。
それでも私にとって大好きで大事で大切な存在。
なにものにもとってかわるものはないよ。

初詣

先輩は九州の実家へと帰省している。
メールが届くたびに口角を上げていた。
思い返すのは先輩のことばかり、
次に会ったときにちゃんと今度こそおつきあいしようと思っていた。

クリスマスイブの日に既婚者さんと約束した神社へ詣でた。
待ち合わせの連絡とかなくても前のような悲壮感はあたしにはなかった。
今日があってもなくてもどちらでも構わないと
のんびりかまえられたからだろう。

夜、いつもより空いた道を走り、肩を並べてお参りをする。
いい年になりそうな予感だけはする。

ご飯を食べていたときにふいに先輩の話になった。
既婚者さんは先輩をかわいがっているのかと思っていたら、
実はそうではなかった模様。
聞かないほうがよかったかも。

人に流されやすいあたしは既婚者さんの先輩への評価を聞き、
ちょっと考えてしまう。。。

既婚者さんの奥さんの話を聞き、ああかなわないなーと
しみじみ思ってしまう。。。

どっちつかずな空回り大臣。


賀正

年末から実家に帰った。
温かいご飯と誰かがそこにいる温もりと。
他愛もないおしゃべりと。

家族の誰もがあたしのことを大事に思い、心配してくれていることが
切に伝わってくる。

みんなに送り出され、再びこの狭い部屋に戻ってきたとき、
さみしくなってしまった。

家族と過ごすお正月。
久々だった。こんなにもあたたかなものだったとは。

年の瀬

仕事納めは一昨日だった。
浮き足立ち、年内にこれだけは仕上げようとせきこむ。

そして今年への感謝と来年の挨拶を口にする。
今年が終わっていくという切なさと時間の早さに圧倒され、
いわれのない寂寥感で感傷にひたる。

早足で足早にかけていく12月が大好きだ。

逢瀬

病気のことを告げて以来、先輩と会っていなかった。

「いずれにせよ別れ話ぐらい会ってしようよ」

答えを出しあぐねた状態ではあったが、
会社帰りに先輩とご飯を食べに行った。

街に降り立っても、うろうろきょろきょろ挙動不審。
お花屋さんを探していると言う。

「なんで?」
「部屋に花があったら、ひきこもっていても少しは気が紛れるでしょ」

病気のショックでへこみ過ぎ、あたしは休日も部屋から出なかった。
そのことを案じてそんなことを考えてくれていたのだ。

ご飯もいつもよりちょっといいレストランへ行った。
デザートをおいしくお腹に収めたとき、
「クリスマス気分をちょっとは味わえたでしょ?」
そう先輩が言った。

あたしはそのクリスマスの日に既婚者さんに抱きしめられ、
喜んでいた。

別れるのか別れないのか。
病気のことを理由に別れたいと考えたのはクリスマス前。
でも、今は既婚者さんのことでためらっている。

ずるい話だけど、既婚者さんと初詣へ行き、
それから答えを出したい。

近況6

相変わらず自分でもゲンキンだと思う。
既婚者さんがこの部屋ややって来たのは夢だったんだっけ。
朝、流しに置いたマグカップの数を数え、夢じゃなかったことを確認した。

何ヶ月前かの状態に逆戻り。
でも、あのころよりあたしは先輩のぬくもりと優しさを知ってしまった。

どならんばかりにクリスマスケーキを売りさばく甘味屋さん。
その光景を見て、先輩とこんなケーキを囲んでクリスマスの真似事を
したかったなぁとため息つきながら思った。

堂々巡り。

既婚者さんへの憧憬の念が今も鮮やかで、
先輩を大事に大切におもっている。

既婚者さんと初詣に行く約束をした。
はりきって今からその日の服装を思案している。

先輩と初詣へ行く約束をしていた。
これももう反古なのかな。

既婚者さんも先輩もあたしにとって大事な存在で
失いたくない。
どっちもというのは欲張りなんだろうか。
その答えぐらいわかっている。
だけど、現実ではわからない。
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