がんばるきもち STEP UP MY SELF -153ページ目

言葉を伝えること

ずいぶん前、言葉を伝える難しさを何かの本で読んだことがあります。


人の言葉は実際には40%しか相手に伝わっていないんだって。


相手に伝わるのは、身振り手振りや口調の変化で補うことができるから。

確かそんなことが書いてありました。


もう10年以上前に呼んだ内容だから間違って覚えているのかもしれないけど。


読んだときには、そんなことあるわけないでしょう。9割は伝わっているんじゃないのって思ったけど、意識してみるとそうなのかなって思うことがたびたびあって……。


例えば、自分が知っている内容を話すとき。


同じだけ知識がある人同士では、会話がそのまま成立するでしょう。


同じ分野の方なら専門用語のほうが伝わるけど、反対に一般に向けてはわからなくなってしまう。


科学者、医療分野、芸能関係……。


そんなに大きなくくりでなくても、


例えば、学生同士の会話にだって仲間うちで通じる会話があって、


でも、学生同士の会話にだって、数年後の学生には通じない言葉だってある。



言葉を伝えることって、相手のことを理解することが大切なんですよね。


どんなに話し方が上手い人だって、相手の情報がないと話せないと思うんです。


推測して、こういう講演だから、こういう人たちがくるだろうと判断して、話す人が伝わる言葉を話す人なんだなと思うんです。

つまり、相手のことを理解しようとしているんですよね。



それに気が付かないと、専門用語で話まくって、伝わらないのは相手が馬鹿だからだとすませてしまう。

実際には、講演を行なう対象を理解していないだけなのに。



聞き上手が話し上手って、いうけど、


話して相手がすっきりするから聞き上手がいいって解釈されているけど


そうじゃないんじゃないのかなって思うんです。



本当は、相手の言葉をきき、無意識のうちに相手のことを理解していることが


伝わる言葉を生み出しているのではって、


僕は感じています。