2020年 最初のブログです。
氷山 ☝️意識の説明として使われます。
今回もヒプノセラピーのお話を進めてみたいと思います。
今回は、ヒプノセラピーの 変わった事例をご紹介したいと思います。
これは、私がまだ学生の時にクラスの講師が話してくれた体験談なのですが、
「退行催眠」と言われる催眠療法を行なったお話になります。
*退行催眠 ー 現在から過去に遡っていく催眠療法 
私達は普通、退行催眠は何か特別な理由がない限りしないように心掛けています。
なぜかと言うと、
私達の中には子供の頃の辛い記憶等、
ネガティブな思い出を潜在意識に封印している事はよくある事で、
退行催眠のせいで、そんな記憶を引き出してしまうことを避ける為なんです。
ですが例外もあり、必要であると判断した場合のみ行うことがあります。
この講師が話してくれたのは、まさにそんな例外の事例でした。
今回は、そのお話をご紹介したいと思います。
｡*⑅୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧⑅*｡
講師はある日、
顔見知りのクライアントさんから
切羽詰まった様子の電話を受け取りました。
その電話でクライアントさん
(仮にAさんとします) は、
「家族で代々受け継いできた大切な指輪を無くしてしまい、どれだけ探しても見つからず、途方に暮れているんです ... 
無くした日ははっきりとしているので、催眠でその日の記憶を辿って何とか指輪を見つけられないでしょうか
」
」という内容の電話だったそうです。
そのようなセッションをした事はなかったのですが、彼女の困りきった様子に、試してみましょうと返事をしました。
Aさんは翌日にオフィスに駆けつけたそうです。
Aさんは あらかじめ講師に電話で、
「仕事から家に戻った後に指輪をなくした。」と説明していました。
講師は更に詳しい状況を訪ねてみます。
〜 彼女はその日、
翌日に子供の学校で、小さなクラスパーティがある為、
持って行くケーキを作る為に仕事の後に買い物をして、
スーツを着替える間も無くケーキ作りを始めたのだそうです。
指輪がなくなったのに気がついたのは、
そのケーキを作り終えた後だったそうです。〜
ゴミ箱をひっくり返し、
オーブンの中を見て、
スーツの両ポケットも確認し、
床を隅々まで見渡して、
シンクの中も見て、
でも、何処にも指輪は見つからずに途方に暮れているとの事でした。
講師は、早速 彼女を催眠状態に誘導します。
そして、その日彼女が仕事から家に戻った時点まで誘導します。
講師「仕事から戻りました。はじめに何をしましたか？」
Aさん 「ガレージに車を止めて、車から降り右手でドアを閉めました。」
(ガレージはキッチンと繋がっており、ドアを開けるとキッチンに入れる)
講師「今 何か持っていますか？」
Aさん 「はい、帰る途中で買い物をした
袋を左腕で抱えています。」
講師 「次に何をしましたか？」
Aさん 「左足から、キッチンへ向かうドアの前のステップを上がり始めました」
「そして最後のステップを左足から上がり、右手でドアのノブを開けました。」
という説明が続き、
その後もAさんは、自分の一挙一動を事細かく答えていったのだそうです。
左腕の荷物をキッチンカウンターにおき...
子供と会話をし...
講師は 彼女の一挙一動をずっと尋ねていきます。
そして、
講師「次に何をしましたか？」
Aさん
(ケーキを作り始めようとする時点で)
「私は右手で左手の薬指の指輪を外し、スーツの内ポケットにしまいました。」
！！！
講師「スーツの内ポケットに指輪を入れたのですね。」
Aさん「そうです、内ポケットに入れました。」
講師「その後、何処かに指輪を移動しましたか？」
Aさん「いいえ、何処にも動かしていません。」
そして、講師は、Aさんの催眠を解いて行きます。
その後Aさんはその後、早速家に帰ってスーツの内ポケットを確認し、
そこで指輪を見つけたと、
喜びの電話報告を講師にして来たそうです。
｡*⑅୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧⑅*｡
この件でわかるのは、
「潜在意識」には全ての記憶が眠っている事。
これは学習済みでした。が、
まさか、一挙一動を全て記憶しているとは
と、ショックを受けた授業でした。
また、私達の普段使用している「顕在意識」は、おおざっぱにしか物事を認識してないということに気づかれたかたもいらっしゃるかと思います。
この話は「潜在意識」には全ての記憶が
収められている事が証明された事例でした
人間は、沈黙の意識「潜在意識」
と更に深い意識が続いてあると
言われています。
海面上は、普段思考している「顕在意識」に当たります。
また水面下の部分が普段意識しない「潜在意識」の部分。
専門家は 更に深い意識が眠っているのではと、研究は続いています。
私達は、自分で知らない部分をまだまだ
持っているのかも知れません。
それでは また、 See ya later