昨夜から地震が続いていて
落ち着かないですね

二宮は伊豆が近いこともあって割と地震が多発する地帯。
慣れしてるつもりなんだけども
やっぱり揺れるとドキっとしますゎ


さて、明後日はチャリティです。

何人か生徒さんも応援に見えて下さるので
めっちゃ簡単ですが、演目の説明をしようと思います。

『舌出三番叟』
シタダシサンバソウ。
三番叟っというのは能の世界からやってきた
五穀豊穣を祈りながらエキセントリックな格好で踊るキャラクター。

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『舌出~』なので、踊りのときは真っ赤に塗ったベロを出します。It's a funny Face!
能に由来するので格調高い、おめでたい曲。


『多摩川』
題名の通り、多摩川沿岸の情景を描いた曲。
長い大薩摩が三味線の聞かせどころです。


『外記猿』
ゲキザルと読みます。
猿回しがお屋敷に呼ばれて猿にめでたい舞を舞わせるってお話。
当時流行ってたから?「お染♀・久松♂」のストーリーが折り込まれてます。


『風流船揃』
水の都だった江戸は
交通手段としても船は活用されていて小型で高速な船もありました。もちろん人力
屋形船なんかの船遊びも盛んでした。
そんな船に関する江戸のくらしを描いた曲。


『俄獅子』
江戸の遊郭吉原で行われていた仮装パーティの様子と獅子舞をブレンドした曲。


『梅の栄』
昔の三味線弾きが結婚するにあたって作曲したご祝儀曲。
初春ののどかな情景を描いた曲。


『土蜘蛛(切り禿)』
源頼光っていうヒーローが蜘蛛のモンスターを退治したお話。
蜘蛛が禿に化けて襲ってきます。
禿というのは花魁の小間使いの女の子

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『勧進帳』
兄源頼朝に全国指名手配されて逃避行する源義経一行が石川県の安宅で検問にあう。
緊迫した状況の中、取調官の温情で逃がしてもらったというお話。
長唄の名曲です。


『吾妻八景』
吾妻というのは江戸のこと。
江戸の四季を描いた曲。
冒頭の「シャンシャン」という三味線の手は魚河岸の柏手を表現しています。
佃の合方(隅田川の流れを表現)、砧の合方(固い布を打ってならす作業のことを砧といいます)、楽の合方(雅楽の楽)、三味線の聞かせどころ満載。


『時雨西行』
もともと能から出た題材なのでカタイですが
内容は、西行法師が旅の途中で雨宿りさせてもらった
遊女が普賢菩薩になっちゃったってお話。
法師=仏教、遊女=浮き草稼業っというのが前提にあり、無常というのがテーマです。


『松の翁』
昔の三味線弾きが、招待されたお屋敷の庭の風情に感激して作曲した曲。
三味線の表間と裏間の打ち合わせが聞かせどころです。


『石橋』
イシバシじゃないよシャッキョウと読みます。
修行の旅に出たお坊さんが中国の山間部で石の橋を渡ろうとすると
樵が出てきて橋の由来を語り始めた。
っと思ったら樵は実は獅子だった。。。
。。。獅子ものの解説って難しい
ちょっと疲れてきたけど、あと2曲頑張る!


『三曲糸の調』
三曲っていうのは、箏、三味線、胡弓のこと。
鎌倉時代平家が滅亡するころのお話。
逃亡している平景清の行方を追う源氏が
景清の恋人である遊女阿古屋に居所を自白させようと拷問にかける。
その拷問というのが、三曲を弾かせ、乱れなく演奏すれば嘘ついてないとみなすというもの。
その時阿古屋が弾いた三曲の部分です。


『廓丹前』
廓=遊郭の成り立ちから始まって、四季折々の廓の風景を描いた曲。
おおらかで華やかな曲です

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以上!がんばった
みなさん、参考にしてくださいな


★★★長唄三味線 杵屋勝くに緒★★★
長唄三味線教室のホームページはhttp://katsukunio.web.fc2.com/
お問い合せのメールはkatsukunio@hotmail.co.jp

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