カヌーが好きで、当たり前のようにカヌーイストの野田知佑さんにもあこがれました。野田さんの本の中で出会ったタイトルがこれでした。
その後出会いのないままユーコン川を下りに行ったときのこと。ある日本人からこの本を手に入れたんです。何か運命的なモノを感じましたね。まさかカナダで出会うことになろうとは思ってもみなかった本です。
内容も好きですが、思い入れがかなり強い本の中の一冊です。
●宇宙船とカヌー●
タイトルが不思議だと思いません??内容は父と子の話なんですが、父は世界的に有名な物理学者。宇宙を夢見て、宇宙船を作ることを夢に見た人物。子はイヌイットの持つ技術を生かし、伝説のカヌー「バイダルカ」を作ることを夢に見た人物。父は地球の外の星を愛し、子は地球の中の自然を愛する。
相反することをしているように見えて、追い求める対象が違うだけの同じ人間を見ているよう。
淡々と進んでいくストーリーが好きです。
ちなみに彼の作り上げた「バイダルカ」写真で見ましたがスバラシイの一言です。
書評:活字中毒者
- ケネス ブラウワー, 芹沢 高志
- 宇宙船とカヌー