第1回で紹介するのは、いきなりビジネス書です。
翔泳社、2019
↑AMAZON
【ひとこと感想】
・平易な言葉で分かりやすく書かれているため、すぐ読める!
・職業的にはIT分野ではないけど、教養として知っておきたい方におすすめ!
書評もくじ
1 はじめに
2 ブロックチェーンとは?ひとことで!
3 ブロックチェーンの技術によりどんなことができる?
4 ブロックチェーンでどんな社会になる?
5 本書の感想と私が考えたこと
【1 はじめに ブロックチェーンという言葉をご存じですか?】
「AIによって将来なくなってしまう仕事が職業がたくさんある!」と言われて久しい昨今。
私も公務員ですが、現在行っている事務が未来に残ってるとは確かに思えません。
すべてを紙ベースで確認・保存する現在の役所業務は、実際にものすごいスピードで自動化が進んでいます。
そこでのキーワードは、「AI」「IoT」「クラウド」などですが、ここに「ブロックチェーン」というものも入ってきたということをこの動画で知りました。
https://www.youtube.com/watch?v=HfIqAQUPrjA
中田敦彦さんのYoutube動画ですが、どの動画も死ぬほど面白いので是非みてください。
この動画で、「確かにすごい技術だ!AIや5Gに並ぶ未来のキーワードかもしれない!」と思った私は、この本を即買いしてしまいました。
【2 ブロックチェーンとは?】
データを、みんなで確認しつつ箱につめて、いっぱいになったら次の箱につめて、前の箱と関連づけて、その記録をみんなで管理する技術。
本書による私の理解は以上のものです。
特徴は、
・みんなで確認管理するから、改ざんがとてつもなく難しい(すべての端末にあるデータを同時に改ざんしなければ成功しない)
・管理者がいない(原則)
ということです。
この特徴によって、「ビットコイン」などの仮想通貨が実現したとのこと。
しかしブロックチェーンは、仮想通貨のベース技術になっているにすぎず、大きな可能性を秘めているというのです。
【3 ブロックチェーンによりどんなことができる?】
★独立した組織同士がコミュニティをつくり、その情報を融通しあえるシステムが構築できる
たとえば、薬局において薬の在庫を融通し合うシステム。
=「バンドル(束ねる)」というキー概念
★貨幣の価値ではかることができない、コミュニティ内における「信用」や「貢献度」などの評価ができる
たとえば、コミュニティ内でのみ流通するトークンをブロックチェーン技術の裏付けによりシステム化。
(「ありがとうトークン」のようなもの?)
★保険を個々の補償ごとにバラバラにして、その会社関係なく選択できるシステムが構築できる
=「アンバンドル(ほどく)」というキー概念。
【4 ブロックチェーンでどんな社会になる?】
ズバリ、分散自立型の中央管理者のいない社会!
GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)を中心とした巨人が情報を全て管理支配する世の中は終わるそう。
それぞれが自立して社会に参加し、自ら責任を持って情報と社会に向き合う時代がやってきます。
しかし、その未来はゆっくりとやってきます。
だから、ブロックチェーンによりすぐに世の中が激変するのではないため、重要だという認識が広まらない面もありますが、
確実にやってきます。
私たちは、真の意味で自立しなければならない未来がやってくることを念頭に置かなければならないのかも知れません。
【5 感想と考えたこと】
技術書ではないため、平易な文章でわかりやすく書いてあるため、とても読みやすぐ読了できました。
知的興奮はそこまでなかったですが、夢物語ではなく、ブロックチェーンを実際に現実にあてはめてイノベーションを起こそうとしている筆者の試行錯誤が窺われ、公務員の私としては好感が持てました。
思想の本とも思えます。中央集権の時代から、分散型社会へ。とはいえ、世界で自国ファーストを掲げた独裁に近いトレンドが台頭しかけている今、価値観の多様化の揺り戻しの時期とも感じています。
本書の掲げる未来像は、小さなコミュニティではすぐに起こり得るものですが、本文内で述べられているとおり、大きな単位では相当先のことかもしれません。既得権益だらけの社会においては、プロックチェーンは破壊的な効果があります。
とはいえ、現実生活では、小さなコミュニティこそが私たちの生きる場です。そういう意味では、アイデア次第ですぐにブロックチェーンは効果を発揮します。ありがとうの感謝をトークンで表し、それをコミュニティ員相互にやりとりするシステムは、どのコミュニティでも応用が効きます。
これからの未来、AIがその主役になると言われていますが、ブロックチェーンはAI時代の社会インフラになります。そう、現実社会の道路のような。