「さて、どーやって足らない分の資金を調達しようか」


実家の居間であれやこれや悩んでいた。



「やっぱしじいちゃんに頼み込むしかねーかな。。。あーでもなんとなく気が重い」


普段なかなか会えない人に急にお金を貸してもらうよう頼むのはたとえ身内であっても気が引ける。

設備資金を削ったり、いろいろ数字はいじってみるが、どーも決定打に欠ける気がしていた。


うーん足あと



ううーん足あと足あと




くそ~なんかいい方法はないのかああああ!?


本当にあとわずかの差。


いろいろな人の顔が浮かんでは消えていった。


そんな様子を尻目に、
テーブルの真横に座った
妹がちゃちゃをいれる。


「へぇーおにいちゃん、それで借りられなかったらどーすんの」


「バイトを朝から晩までやってそれでもダメならまた再チャレンジ」


母も加わる。


「だからもう少し貯めてからやればいいのにー」


うるさいなあ。。。


方々から発せられる否定的な意見、
うっとうしい言葉に言い返す気力がなかったわけではないが、


とにかく黙っていた。


なんとかするさ。


自分自身に向かって言い返した。


そんな時だった。


全く予想外の言葉を聞いたのは。


まさに後頭部をガツんとやられた感覚。


「いくら足らないの?あっそう。そのぐらいなら貸してあげるよ」



ん??



聞き違いか?


ってか本当にあんのか??


今年社会人一年目の新米保育士の妹。


実家暮らしとはいえ、いつの間にそんな貯金してたんだ。


「すげえなお前」


尊敬と感謝の念を妹に感じたのは
多分初めて。


そこには確実に天使がいましたベルベルベル





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