念願の中型二輪の免許を取るためH自動車学校へ。
今日は技能教習初日。
バイクなんてピザ屋の“キャノピー”以来だな…。
緊張するなー。
教習開始チャイムが鳴り、指導員らしき人が来て
「林さんですねー。本日教習を担当します長谷川です。宜しくお願いします」
「おねがいしまーす」
「じゃあまず適当にこの辺にある装備品をつけてー。
プロテクターがこっち。これがひじ当て。ヘルメットとブーツはこっちだから…」
と、ぶっきらぼうな指示。
「あ、はぁ…」
装備品をつけると、指導員は倉庫の壁に貼ってある
注意事項だの心得だのを読み上げた。
それから外に準備してあるバイクのところへ行き、
「じゃあこのバイクを向こう側へ移動させるよー」
「はい」
「はい、ハンドルもってー。」
「はい」
「サイドブレーキ外してー。」
「うっ!?」
「じゃあそのままバイク押してこっち来てー。」
「げっ!」
重い!
400ccのバイクってこんな重いのか!
くそっ!進めっ!
わわわっ・・・
ドスーン!!
バイクを倒してしまった。
はぁ…、なんてザマだ。
すると指導員はこうなることを予想していたかのように
「はーい、じゃあバイクの反対側にまわって起こしてくださーい。」
「はぁ」
言われるまま起こそうとすると…
重っ!
全っ然起きない!
1~2分くらい奮闘の末、
全身の筋肉をフルに使ってなんとか起こせた
…と思ったらそのまま反対側に
ドスーン!!
・・・・・・・・。
もー、倒れんじゃねぇよ。
いかんいかん。
えーっと…、そっち側に少しでも傾くと
そのまま向こうへ倒れるから、
常にこっちに傾くようにすればいいんだな?
よし。
また全身の筋肉を使ってバイクを起こす。
今度はなんとか倒さずに起こすことができ、
指導員のところまで押して歩いた。
そして指導員は、これがクラッチ、これがブレーキ、こうするとギアが変わるなどの
指示を 超 簡単に済ませ、
「じゃあ次は実際に乗ってみるよー」
と、指導員もバイクにまたがった。
え?こんだけ?もう走るの?
まぁいいか、あとは体で覚えろってことね。
はいはい。いいですよ。
と、実際に構内を走ってみると…、
あら。意外と簡単♪
最初はギアチェンジとかで少し戸惑ったが、
10分もすると“走る曲がる止まる”は難なくできるようになった。
なんだ。楽勝じゃん。
やっぱりバイクは気持ちいい。身軽だし。安いし。
寒いけど…。
欲しいな。買っちゃおうかな…。
30分後…。
「はい、じゃあバイク止めてー。」
ああ、教習終わりか。
「サイドスタンド出してー。」
サイドスタンド?ってどれだっけ…。
これか?違う。
これかな?
あっ、しまった。
…ドスーン!!
もういいって…