ずっと読みたかった本をようやく読了した。
家族ほど笑えるものはない2
1,188円
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大人気インスタグラマー(?)カフカヤマモトさんの2作目。
1冊目も買ったし、もちろんインスタもフォローしている。
育児を始めると、「あるある」がとても心地いい時期というのがある。というか、今のところずっとその心地いい時期が続いている。
こういう育児あるあるというのは、たぶん何十年も前から語られていたことだろう。子育てを終えた人たちなら誰でも経験したことで、特に目新しくはないのかもしれない。
でも、育児真っ只中にある自分たちとしては、「わかるわかるー! うちもそうだわー!」と共感することで孤独から解放される、という面が多分にある。
とかく育児は孤独だ。出産間際まで働いていて、産育休を取得したとかならなおさら。
育児指南本やインターネットを見て理想的な育児情報を収集してもいいが、「かくあるべし」という育児方法はただでさえ疲れている新米母たちをとっっぷりと疲弊させる。
こういういい具合に肩の力の抜けたリアルタイムなお母さんたちの生活の記録が、そんなとっぷりと疲れ果てた新米母たちを優しく癒してくれるのである。
(でもカフカヤマモトさんは働きながら2人のお子さんを育てているわけで、来週からの復職に向けて予行演習している身としては鳥肌が立つくらい立派なお母さんだと思う)
今は育児ブロガー、育児インスタグラマー隆盛の時代なので、これ系の本はアホほど出版されているのだが、カフカヤマモトさんの巧みなところは、子供たちのかわいい行動に的確にツッコミを入れてきちんとオチをつけていること、だと思う。我が子のかわいさをアピールしたり、「うちの子はこんなこともできてすごい!」みたいなひけらかしをかましてくるブログもある中で、この人のツッコミは小気味よく、読み手はヤマモト家の人々を愛さずにはいられなくなるのだ。
個人的には巻末の「母はなぜイライラしてしまうのか問題」という読み切りがすごく良かった。ああこれは私もやってしまうな、ということが多々あり、身につまされる思いがする。
そこに、カフカさんの思いやりや家族に対する誠実さがぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、涙なしには読めなかった。
(特に最後のページは本当にやばい。グッとくる)
著者は「これで書籍は最後のつもりで」と言っているが(確かインスタでそんなことをおっしゃっていた)、そんなこと言わずこれからもガシガシ出版してほしい。