当日は快晴


これからするであろう

2人の今後の話とは裏腹に

空は青々として高く

幾分か晴れやかな気持ちになりました



迎えに来てくれた元彼くんの車に乗り込むと

彼が手を繋ごうとしました


反射的に手を自分の胸の方に寄せました




「なんでそんなことするんだ……」


と元彼くん



ひ「いや、だって、

話し合うのに手を繋ぐ必要はないでしょ」


と言うと諦めたのか

彼は手をハンドルに乗せて

どこかへ走り始めました



私はこの日指輪をしていなかったのですが、

それに気付いた元彼くん


「ひより、指輪……

もう、俺のことはいいのか?

終わりなのか……?」



ひ「それを話すために来たんでしょう」




彼はハンドルを切ると

近くの公園の駐車場へ入っていきました



彼は車を停めると

無防備だった私の右手をぎゅっ、と掴みました



ひ「だから、やめてってば」


手を振り払おうとするひより



「いいから、一旦、話すから」


と言った後、


彼は大きく深呼吸をして

小さく「よし」と言った後

こう言いました



「ひより、ひよりは結婚がしたいの?」



ひ「え、……うん」



思わぬ問いかけに

一瞬言葉に詰まってしまいました



「それは、俺でいいの?」



ひよりの手をぎゅっ、と掴む彼の手が

汗ばんでいるのが分かりました



ひ「……」


ひよりは即答できませんでした



彼はそれ以上何かを言うことはなく

ひよりの答えを待っているようでした



元彼くんのことは好きです

好きな人と結婚できたらきっと幸せです



でも、ひよりは元彼くんには

変わって欲しい、と思っています


他者を尊重できるように

もう少し人間的に成長して欲しい、と思っています




少しの沈黙の後……

ひよりの口から出たのは、


ひ「今の元彼くんとは無理だよ……」


と言う言葉でした



続きます……