昨日は「澤」の句会「喨の会」へ。
せっかく新宿を経由するので、行きたかった写真展とか本屋とか寄ろうと思って早めに出たのだけれど、新宿のあまりの人出に心がくじけてそのまま下北沢へ。お茶しながら俳句をつくりなおしたり。

今月の題は「焚火」で、いつもあんまり題の句はつくれなかったりするのだけれど、今回だけはけっこう「焚火」の句をつくった。でも、「焚火」って案外難しいのだと、思い知った。そもそも焚火した経験なんてあんまりないし(いまは都会ではできないしね)、なんというか、焚火という言葉についてまわるイメージが強過ぎるんじゃないかな。季語って本当に難しくて、そういう強い季語ってそこをどれくらいはずせるか、ということが勝負の分かれ目というか、ダイレクトなところではわたしの出る幕はないというか。そんなわけで惨敗でした。もっと季語とがっぷり組み合ったり軽くあしらったりできるようになりたいなあ。

二次会にも参加。二次会から来た猿丸さんが、偶然佐藤文香をひろってきて、思わぬところで見つかって「きゃー」みたいな感じ。
あと、『短歌パラダイス』を古本屋で105円で買ったというひとがいらして(持ってきていて)ここでも「きゃー」な感じ。

「澤」1月号では、主宰と岡井さんの対談が掲載されるらしい。その対談のすごく大変だったという話を聞いたり、ひどく申し訳ない話を聞いたり、もう出る前からどきどきです。



そういえば昨日は、活動休止を宣言されたムーンライダーズのコンサートがあったのだった。
行ってきた秋月さんのツイートとか読みながら、ああ、本当に終っちゃうのだなあと悲しむ。
これまでだって、定期的にコンサートやったり頻繁にCD出したりしていたわけじゃないし、むしろ去年くらいからのある種「お祭り」状態は異常だったわけで、わたしは静かに活動休止を受け止めて、相変わらずムーンライダーズの音楽を聴き続けていくよ。ムーンライダーズじゃなくなったって、慶一さんも博文さんもくじらさんもかしぶちさんも白井さんも岡田さんもいるんだから。そしてムーンライダーズの音楽は残り続けるんだから。
最後のCDである「ciao!」を毎日聴いている。「ciao」は、イタリア語で「こんにちは」と「さようなら」の両方の意味を持つ言葉。「こんにちは」と「さようなら」が同じ言葉、というのは世界的にけっこうあるんではないかしら。ちょっと不思議に思うけど、日本語でも「ごきげんよう」がそうだ。息子の小学校のあいさつが「ごきげんよう」で(カトリックの小学校だったから)、これは「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「さようなら」すべての挨拶につかえるのだと知った(ちなみに息子は「ごきげんよう」は「ご機嫌よ」と自分の機嫌のいいことを伝える言葉だと思っていたらしい。まったくもってご機嫌なヤツだ)。

チャオ! ムーンライダーズ。ごきげんな音楽を、これからも。