日曜日の昼下がり、コーヒーを飲みながら学習をするため、いつものカフェへ。生憎の混雑。英単語の本を読むだけの学習だったが、仕方なく「勉強OK席」に座ることに。
注文したコーヒーが出来上がり、受け取りに行く途中のこと。鞄を抱えた中学生くらいの少女が二人、キョロキョロしながらテーブル席に向かっていた。勇気を出して声をかけてみた。さぞかし不信に思われるだろうが、構わなかった。
「勉強しますか?」
すると、申し訳なさそうに、「はい」と。
「こちらを使ってください」と申し出て、私はテーブル席へ移動。でも、そこは4人掛けの席。それも何だか気が引ける。その後に用事もあり、1時間で切り上げることに。
遊びたい年頃のはずなのに、勉学に励む姿を見ると、密かに応援したくなる。あの二人の少女が道を踏み外すことなく、いつか社会で活躍することを願う。
カフェでは時おり、テーブル席で学習をしている人に対して、スタッフが声をかけている。「勉強は、あちらの席でお願いします」と。でも、空いていないこともあるのだ。都会では見ず知らずの人のすぐ隣に座ることが当たり前でも、地方は違う。都会には「勉強カフェ」なるものがあるらしい。
地方にも誰でも気兼ねなく学習できる場所を作れないものだろうか。