世の中のたくさんの人に
必要とされる人がいて、
あたしみたいにほんとは
必要ない人間もいる。
あの人に初めて会ったのは7年前。
優しくて、英語も話せて、仕事も丁寧で、
おばさんばかりの職場で
なんとなく周りに失望してた私に
憧れを抱かせてくれた。
その人は、子どもが大好きで、
でも子どもが出来なくて、
それでも卑屈になることなく
保育の職につく夢を叶えるため退職した。
色々な資格を取得し、自宅を可愛くリフォームし、
託児ルームを開設した。
評判になり、仕事も忙しくなってきた頃に、
病気が見つかった。
その人は、母親を大腸癌で無くし、自身も30代の時に同じ癌を患っていた。
40代になり、完全には諦めていなかったが、再発、転移により子宮を全摘出した。
私が詳しく知らないだけで、ほんとはもっとたくさん怖い思いをしていたらしい。
昨年、余命1年ほどの宣告を受けていたらしいが民間療法を試したり、スピリチュアルなものにも興味を持ったり、
できることはなんでもやってきた。
最近、放射線治療を始める予定だったが再発が見つかり、それができなくなった。
来月、再手術をするため、今は自己血確保のために頑張っている。
死を意識することってふとしたところにあって、
それに気づくととてつもない恐怖を感じる。
きっとその人はその恐怖と隣り合わせで生きてる。
その人に生きて欲しいと思う人は数え切れないほどいる。
私もその一人だ。
だけど会うとうまく話せなくて、結局その人が盛り上げ役になる。
来月、手術の前に、集まりがある。
私が幹事だ。
がんばろう。力になりたい。
私にできることなんて、そんなにないけど、
生きて欲しいんだ。