~マジすか妄想学園:学ラン~
「敦子!!一緒に帰ろうぜ~」
長ランにリーゼントの男、いや女が肩に手を回した。
「…嫌です。」
「何でだよ~。」
断られているにも関わらず、学ランは一歩後ろに着いて歩く。
(最近、矢場久根の動きがおかしいっていう噂があるけど…敦子は鈍感だかんな~)
どうやら学ランは護衛を兼ねているようだった。
幾分か歩くと敦子の家に着いた。
「じゃあな」
学ランが言うと敦子は軽く頭を下げて家に入った。
敦子を送り届けると学ランはフリスクを口に入れて帰っていった。
角をまがると10人ほどの女達が立ちふさがった。
「ラッパッパ3年、学ランだな。」
(…矢場久根か。)
表情を変えず学ランは答えた。
「…違うっていったら?」
ニヤリと笑い、学ランは拳を振り上げた。
流石に前田四天王だけあって的を次々となぎ倒す。
だが相手は10人。流石の学ランも敵の攻撃を受け、固められたリーゼントが乱れる。
「…あ~あ~、何してくれんだよ。案外時間かかんだぞコレ。」
そういうと学ランは髪をかき、長ランの裏ポケットからヘアバンドを取り出す。
「お前らは俺には勝てねぇよ。」
ヘアバンドを着けた学ランは数段に強かった。あっという間に矢場久根の女達は倒れた。
学ランはくるりと背を向けてフリスクを手にした。だが勝利した学ランの顔は曇っていた。
(今日は下っぱだったから倒せたものの、これが上の奴らだったら…?こんなんじゃ俺は…)
フリスクをぎゅっと握り締めて学ランは走り出した。
「よう。」
看護学校から出てきた女生徒に学ランは話し掛けた。
「………珍しいな。お前が私の所に来るなんて。」
ショートヘアにとてつもないオーラを身にまとった女。
ラッパッパ元副部長、サドだった。
「…頼みがある。」
学ランは真剣な目でサドを見つめた。
「俺は強くなりてぇ。今のままじゃ守りてぇ奴を守れねぇんだ。」
学ランの眼はそれは強い、男の眼だった。
サドは全てを理解し、ふっと笑った。
「私は厳しいぞ??」
学ランは嬉しそうに応えた。
「…望むところだ!!」
俺は強くなる。敦子のために。
俺のマジは敦子のためだけに。