*私がなぜヨガインストラクターになりたいと思ったのか*

私は新卒で信用金庫に入庫したのですが、銀行業務は恐らく自分に一番合わない仕事で、どの業務も他の人の何倍も時間がかかってしまい、焦るあまりミスも毎日連発し、お客様にも職員の方々にも本当に迷惑をかけていました。

退職直前には上司の方からも、「桑原さんだけ他の同期と全然違って全然仕事ができない、どうして?」と言われていました。

そして1年半ほど勤めた頃、「桑原さんは窓口も後方事務も出納もできない。居場所無いよ、どうする?」と言われてしまい、退職することになりました。

その言い方自体はちょっとキツいなとは思いますが、そう言わせてしまうほど、本当に私が迷惑をかけていたんです。

人の役に立ちたいという願望の強い私には、役に立つどころか迷惑しかかけられない状況は、本当に辛かったです。

信用金庫時代は、毎日が辛すぎて、本当に死んでしまおうかな?と思っていました。
でも本気でそう思った時、死ぬ勇気があるなら何でもできる、という気になって、そんな勇気があるならまず仕事を辞めてみようと思いました。

そして、それまで自分に合わないと分かりつつ、勇気が出なくて辞められなかった仕事を、辞めました。


そして、社会の中に自分の居場所を見つけたい、と頑張り始めました。

みんなと同じじゃないと価値がないなんてことはないと、ありのままでみんな居場所があるはずだと、居場所のない人や何の役にも立たない人なんていないと、思いたかったんです。
自分はだめじゃない、適材適所なだけだと、思いたかったです。


なので、ありのままの自分の個性を活かして人や社会に貢献したいという信念が生まれました。


そして、ヨガインストラクターとして人の役に立ちたいという夢を見つけて、そのお仕事だけで信用金庫時代よりも稼ぐという目標を立てました。

その目標を周りに話すと色んな人に笑われたり、無理だと言われましたが、全てを捧げる勢いで必死で頑張り、目標を達成しました。


そして今、ヨガインストラクターとして、人や社会に貢献できて、「居場所無いよ」と言われた私でも社会に居場所があったと、自分で自分に証明できて、本当に幸せです。

だから私に居場所をくださる生徒様達や、ここに繋がる全てのことに、本当に本当に感謝しています。


そして、同じ自分の個性でも、信用金庫時代は短所だと言われたことが、ヨガインストラクターになってからは長所だと言われ、とても嬉しく感じています。

同じひとつの個性でも状況や場所によって長所や短所になるだけなんだと、実感して気づくことができました。

一度自分に一番合わない仕事を経験してから、自分に一番合うと思えるヨガインストラクターのお仕事を経験できたからこそ、自分の個性は変えなくても良い、ひとつの個性には長所と短所が必ずあって、その個性の長所を伸ばせるように生きていけば良いだけだ、ということを、実際の経験から確かめることができました。

なので、信用金庫で働いたことは、自分も本当に辛かったですし、沢山の人に迷惑をかけてしまって本当に申し訳なかったですが、私にとっては本当にありがたい経験でした。


そして、そんな経験や想いがあるからこそ、「社会に貢献できる女性を発掘支援するプログラム」であるBeauty Japanの、Wellnessエリアのファイナリストにスカウトしていただけたことは、社会に貢献できる人間だと認めてもらえたようで、本当に本当に嬉しかったです。

スカウトしていただいた事務局長の河野あささん、運営に関わる皆さん、本当に本当に感謝しています。ありがとうございます。


私は今、自分のスタジオを持ちたいという、新たな目標に向かって頑張っています。
もっともっと、人や社会に貢献できるように、これからも精一杯頑張りたいです!


長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。