40年間土いじりをしたことのない私が、アジアンタム(シダ植物)を育てている。
ある日、ジョージ君が「このアジアンタムは、俺の国の雑草だ。」と言った。
ジョージ君というのは、アメリカ出身で、肉眼では視えない存在。このブログに登場するのは、みんな肉眼では視えない存在。
彼らは、神より古い時代のものなので神では無く、「最古参」と言う。 英語では、たんに「シニア」となる。
ジョージ君は、うちのメンバーの中でも最も古い、その一人。アフリカ発祥だがアメリカ出身。
「俺は雑草だと言ってるだよ。」とジョージ。
何が言いたいんだか分からない私に、ジョージは呆れて、また言った。「根をはびこらせると言ってる。分からねぇだかな? 根、視えねぇのか?」
「私には透視能力なんて無いの。」と私。
「根は命、生命力がある。エネルギー体見れるだろ?」とジョージ。
「あぁ、なるほど。 」と、私は張り巡らせた根を視た。
翌日、私は植え替えをした。
植え替えをする際、植え替えブックを読んだ私は、ジョージ君が株分けするなと言ったことを、すっかり忘れて株分けに取り掛かった。
ジョージは、「バカ!株は部族だぞ! アフリカの部族は分かれねぇのが良いんだぞ。そいつは根が命とも言っただろ。」と怒ったが
私は、「株分けの仕方が、ここに載っているわよ。」と植替ブックを指して、意気揚々と分けた。
アジアンタムはダメになってしまった。
ジョージ君は、彼の天国で花畑係をやっているミリーちゃんを呼んで治させた。
彼らは、私が根こそぎ根をアジアンタムを、何ヶ月も辛抱強く、これに取り掛かっていた。
時々、エジプトのイシェド君が油絵の仕事から帰っ来て、これを助けた。
イシェド君は、続きの仕事に出掛ける前、私に、「君は僕に何と名付けたか? イシェドはエジプト語で「神の木の精霊」だ。このアジアンタムは、君が僕にプレゼントしてくれたものだね。僕も君に愛情をプレゼントする。」と言い残した。
ミリーちゃんが「奥様! 赤ちゃんだよ、見て!」と 私に声を掛けた。
数本の新芽が顔を出していた。イシェド様の愛の奇跡ね
しかし、コバエみたいな虫が一杯土から出て飛んで行ったり、土に潜って行ったりしていた。
私の殺虫剤を掛けようとする手をジョージ君が止めた。「この虫は、根を治してるだぞ。なんてことするだ!?土の中の生態系を壊すな!
俺が嘘言ったことあるか?」
「いえ、ありません。」と私。
それから月日が流れ、今、全国的にアジアンタムの季節となる。
