短編集だとついうっかり読むペースが遅くなってしまいます。

子供の頃、夢中で読んだ星新一のことを思い出しながら読んでいました。

中島らも、藤原伊織、山崎洋子、山上龍彦は個人的ベストてす。
東野圭吾が期待しすぎたせいか、いまいちだったのが残念。




わたしの世代ならカリスマと仰がれる塚本晋也監督。
のっけから塚本節ばりばりで、どんなとんでもムービーなのかしら、とどきどきしましたが、まあ、らしいと言えばらしいし、違うといえば違うし。

つらつらと移り変わってゆく美しい映像と、美しいKIKIさんをひたすら鑑賞する時間となったのだけは事実で。
映画して素晴らしいか、扱っている題材や、その見せ方が新しいか否か、についてはあまり語るべきことはないといった印象てす。

劇中、沖縄と思われるシーンがあって(たぶん、有名な廃墟ホテルではないかしら)エンディングテーマがCoccoさんだったり、あのちょっとうさん臭げな文化庁なんちゃらとかいうクレジット見て、少々げんなりしたのは言うまでもありません。

塚本監督には、そんなことなしで出資してくれるところ、たくさんあるんじゃないのでしょうかね。
わたしがあれこれ言うところではありませんけどね。



これは大変な映画でした。なんとも言えない空気感。それがまさに村上春樹の世界であり、わたしが志したこともある映像の世界。
それは体温のない世界、底知れない孤独感、つかみきれない虚無感、透き通る風景、優しく激しい音楽。

監督さんは意外にも『たどんとちくわ』の市川準監督なのですね。

意外に、という表現ともちょっと違うかな。
まさに、監督の世界、ともいえてしまうような気もするし。

役者さんも、おそろしいくらい適役で、文句一つつけようがない。
イッセー尾形さんは、もう、そこにいるだけで泣けるほどすてきな役者さんですね。
宮沢りえさんは、ほんとのこというと観る前には少々不安でしたが、画面に登場するなり、これまでの村上作品で、いまいち想像できなかった女性キャラクターの表情に、一気に色をつけてくれた感覚をおぼえました。

なんどでも繰り返して見たい映画だと思います。

ついでに本も読み直したいかな。

(2009-01-22)
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有島武郎の同タイトルの劇中劇と、作品中の出来事が交錯するという作り。
最初のうちはうまく飲み込めなかったのだけれど、スティーブン・セガールの娘が九頭龍の家を訪問した件を語るあたりから、ようやくすべては『芝居』の練習中なんだということが理解できた。

つまり、ここからがずーんと物語にのめり込めるターニングポイントだったいうわけで。
それ以前が、本作品の説明的な流れで。

藤谷文子さん、いいですね。
これをきっかけに毛皮族なる劇団にも、俄然、興味がわきました。

ちなみに、この作りの映画、『Wの悲劇』以来、おもしろいと思えました。


内容が濃すぎるのか薄すぎるのか判断しがたい映画でした。
嫌いではないのですが、そこはかとない嫌悪感が付いて回って素直に観ることが難しかった。
ここ数年の笑いの傾向に抵抗を感じている、という程度で片付けられる範囲内なのですが。

キャストの妙な豪華さ加減にはなんとなく共感できるのですけれどね。

個人的ベストカットは庵野秀明が幼女を抱き上げるシーですかねw