長男はときにはっとするほど美しい言葉をいう。

備忘録として書きたいと思う。


長男が小学校一年生のときのこと。

発達障害の子どもが同じクラスにいて、衝動性を抑えきれずに、事あるたびに問題を起こしていた。優しくてやりかえすことのない長男はターゲットになりやすくて、

今日も〇〇君に殴られた。今日は〇〇君に蹴られた。たまにそう呟いていた。


その度に心がギューっと締め付けられて、先生は見てた?先生は何て言ってるの?とさりげなく聞くけれど、あんまり大げさにして欲しくないから言いたくないと言う。友達のことを悪く言いたくないと言う。


そうこうしているうちに、イジメに発展したり、継続的な暴行に発展するのが怖いと思った私と夫は、一度やり返したらいい、なぜやり返さないのかと聞いた。


そのとき息子は言った。
ママ、パパ。僕は叩かれたり蹴られたりしてとても嫌だった。そんなことをしたら相手もとても嫌な気持ちになるのはわかる。そんなことできないよ。と。


正直私の完敗だった。私がいろんなことを教えていたつもりがそうではなかったなぁと。