大学生になってから行動の幅が広がって多くの場所に行くことが多いのだが、なかなか心の底から感動する景色に出会うことはない。それは日本国内外問わず。
よくSNSで「死ぬまでに絶対行きたい」などと書かれた絶景を目にすることがあるが、多分そういうところに行っても感動することはないのだろう。もちろん綺麗だなとは思うだろうけど本当の意味での感動とはそういうものではないと思う。
その理由としてこのグローバルな世界、そしてインターネットが普及された世界では調べればいくらでも情報が出てくる。現実よりも綺麗に加工された写真をみて現実を見に行き、思う通りにいかない写真を撮り、といったサイクルであろう。
それではなぜ私が多くの場所に出向くのか?もし感動できないならずっと一つの場所に留まる方がよっぽどお金も時間も節約できる。
理由は多くあるが、私の場合は文化に触れたいという気色が強いと思う。
日本を一歩出れば日本では考えられない光景を目にすることがよくある。日本ではこうであるという常識が通用しない世界を目の辺りにして完全に好奇心が動かされた。
それに付け加えるならばやはりフットボールの存在である。私が初めて日本を出ようと思ったきっかけはもともとフットボールである。高校生の時にバルセロナに衝撃を受け、お金を貯めて友達とカンプノウへと出向いた。このブログの最初の記事がその旅行についてである。
やはりフットボールはここでも衝撃を与えてくれた。
試合に集まる9万人のファン、スペクタクルなフットボール、その土地に根付く文化。全てが新鮮で刺激的だった。

これは2012年に横浜にバルセロナが来た時のものである。友達と初めての遠出でバルセロナのフットボールを見に行った。

その半年後、旅行でカンプノウを訪れた時の写真。
そしてそれから2年半まさかNYCでビジャの試合を見ることになるとは!!
もともとアメリカに来る前に必ず見ようと思っていたのがMLSでそれはやっぱりサッカー不毛の地と言われる理由が知りたかったから。2014年ワールドカップのアメリカの試合を見てもやっぱりアメリカがサッカー人気がないなんて思えなかった。ポルトガルと引き分け、ガーナにも勝ち、ベルギー相手に死闘を演じと本当に見ていてわくわくするサッカーだった。
だからこそこの留学中かならずアメリカでサッカーの試合を見ると決めていた。
そんな試合に選んだのが今年からMLSに参戦した Ney York City FC。サッカーファンならば一度は耳にしたことがあるチーム名ではないだろうか?ダビド・ビジャが選んだチームとして、フランク・ランパードと移籍問題があったチームとして

スタジアムはかの有名なヤンキーススタジアムで行われる。
この日は初のホーム試合ということで多くの場面で「historical opener」という言葉が見られた。

そんな歴史的開幕の中で背番号7は結果を残した。私の席はゴール裏だったので目の前でダビド・ビジャの歴史的に名を刻んだゴールをいることができた。
この試合はビジャの1得点1アシストで勝利し、この日集まった4万人を超える観衆は敵チームのサポーター以外大満足で帰って行った。
ここでいくつかMLS観戦で気になったことを述べていきたい。
まず観戦スタイル。ここでは個人がいかに楽しんで応援するかに重点が置いてあると思う。
日本のような応援団のいわゆるチャントというものはない。ただどこかで「NYC!!NYC!!」と歓声が起こるとスタジアム全体に広がる。
「本来歓声なんて自然に起こるものだ」といつか漫画GIANT KILLINGで見た言葉をそのまま具現化しているようであった。
これによって得られるメリットは多い。なぜならそこに昔からのファンいわゆる苦しい時もチームを見守ってきたという自負があるものたちとこれから新しくチームを応援しようというものとの対立を防げるのだと思う。日本では声を出して必死に応援している者とそうでないもの、つまりただサッカーを見に来ているだけの者の二者に分かれ、その二者が交わることはない。ただよくよく考えてみると、チームを思う気持ちは同じであって、お金を払って入場している限り両者に優劣はない。それよりも大事なのは、「自然に声援を送る」ということではないだろうか。
初めてサッカーの試合を見たときの興奮を思い出してみてほしい。なんかよくわからないけどゴール入った!すごい!!あの選手さっきからよく走るし頑張っているから点取ってほしいな!がんばれー!!点入った!!すごいすごい!!あー楽しかった。また来たいから次の予定をHPで確認して友達も誘ってみよう!大事なのはそういった自然体であるということだと思う。無理やり何かを動かそうとするのではなく自然に誰かが動く環境を作ることが文化の形成に大事なことかもしれない。もちろん応援の形は国、チームごとに違っていてそれがその土地の文化であるのでそれを否定する気はさらさらない。ただここNYCFCのスタジアムには少なくとも誰もが楽しめる雰囲気があった。
アメリカの観客はとにかく放送禁止用語の連発である。我らが愛する選手にファールを喰らわそうともするならば、すかさずブーイングと放送禁止用語がその選手に浴びせられる。これはどこでもそうなんだろうけど特にアメリカの観客の沸点は低いと思う。例えば明らかにNYCFCの選手がファールしたのに対し、私は今のは悪質やしファール取られて仕方ないなと思っていた。が、観客から審判へ向けて「どこ見てんだ!!このクソ審判!!!」といった感じである。私からすればいやいやいやなのだが、彼らは全てがホーム贔屓でないと気が済まないのだ。ただそういった判定へのリスペクトの無さは時にいい方向に向かわないので注意が必要であろう。
最後にタイトルにふさわしくダビド・ビジャに会ったという話で締めたい。寒い中ゲートで一時間近く待った甲斐があった。彼は家族を車に誘導してから私たち少人数のファンのためにこっちに出向いてくれた。ファンの数は6人程度で本当に私はラッキーであった。ビジャと写真を撮ってもらい、サインまでいただいた!本当に最高の思い出になった。
アメリカがサッカー不毛の地とはもう書けないほどの盛り上がりであり、やはりMLSを見に来て正解だった。そしてやはりその土地には違ったフットボールの文化がありもっと多くの土地に出向きたいと思った。
またサッカー以外の旅行記も時間があれば書きます!
