シンガポール中央銀行は、日本金融庁などとともにデジタル資産の運用試験に参加します。
シンガポール金融管理局（MAS）は、日本金融庁（FSA）、スイス金融市場監督庁（FINMA）、英国の金融行為監視機構（FCA）と協力し、デジタル資産のイノベーションを推進するプロジェクトを発表しました。
このプロジェクトでは、債券、外国為替、資産管理商品など、デジタル資産に関するパイロットテスト（試験運用）が進行される予定です。
日本、スイス、英国の当局は、MASが2022年に開始したデジタル資産に関する官民連携イニシアチブ「Project Guardian（プロジェクト・ガーディアン）」の政策立案者グループを構成することになります。
プロジェクト・ガーディアンは、これまでに金融資産トークン化の可能性を探る実験を行い、トークン化が市場と取引の効率性を向上させる可能性を示唆してきました。このプロジェクトは、従来の資産をトークン化することに焦点を当てています。
MASは政策立案者グループの設立理由として、試験運用の規模拡大などにより、国際的な協力がますます重要になっていると説明しています。
日本の金融庁は6月に、プロジェクト・ガーディアンのオブザーバーとして参加することを発表しました。
金融庁の柳瀬護・総合政策局参事官は、分散型金融システムが進化し、リスク管理が重要である一方で、ブロックチェーン技術が中長期的にイノベーションの源泉となる可能性があると述べ、MASや金融機関との協力を通じて知識を高めることの重要性を強調しました。
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