《こちらで最終話となります。
長かった・・・・。
希望で5話といっていたのに3倍・・・・・・・・・orz
他のもどうなることやら><
とにかくこちらはコレで終わりにさせていただきますww
長々と読んで頂きありがとうございました。》
§心の天秤 15
人は、心の中に天秤を持っている。
その形や大きさは人それぞれで、その日によっても違ったりする。
それでも、ソレは善と悪を秤にかける。
『愛と友情』
『仕事と遊び』
『自分の気持ちと相手の気持ち』
そんな風に形を変えながら、何が自分にとって『善』で『悪』かを秤にかける。
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「遅いぞ!奏江!!」
「ごめんなさい!飛鷹君っ」
「飛鷹さん・・・今回も共演できるのすごく楽しみにしすぎて早く迎えに来ちゃったからって奏江さんを急がせたら可愛そうですよ?」
「!!/////~っ松田!!余計なこというなああ!!」
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しかし、ソレはいつでも正しい答えをくれるわけではない。
時に、見かけよりも重い重しで秤に乗せることが出来なかったり。
必要ないと思っていた重しが、何よりも尊重しなければいけないものだったり。
不意の瞬間に、嘘の重しで秤自体が壊れてしまったり。
それでも、ソレは再生されまた新たな道を指し示してくれる。
重しの大切さを教えてくれる。
厄介で大切なもの。
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「最上さん、これからTBMなんだって?俺もそうだから一緒に行こう?」
「あ、はいっ////」
「ん」
「はい?」
「・・・・・せっかくなんだし・・手、繋いでいこう?キョーコちゃん」
「!・・・・・・はいっ////」
「お~い・・・俺もいるんだぞ~・・・って聞いてないか・・・」
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今日もあなたの心の中では、また天秤が互いを傾けながら道を探してくれることでしょう。
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「・・ところで・・上杉君はどうして君の事をいつも『鶏女』って呼ぶの?」
「あ、俺もそれ気になってた」
「!!!・・・・・そっ・・・・それは~・・・・」
「「??」」
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そう。
今日もきっとどこかで・・・・
自分を試すように。
正直になれるように天秤は動かされる。
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「か、奏江!」
怒りと共にマネージャーの松田を先に行かせた飛鷹は、意を決して握りこぶしを作り髪をなびかせ歩く奏江の背に叫んだ。
「なに?飛鷹君」
「こっ、この・・・撮影が・・・終わったら・・・・その・・・・・」
飛鷹は二度あることは・・ということで、邪魔な者がないか辺りをキョロキョロと伺った。
(よ、よしっ!)
「映画に行かないか!?・・・・・・・・・あ・・、そ、デ、デートって訳じゃ・・なくてっ」
シドロモドロで誘う飛鷹の姿に、始め呆気に取られていた奏江はクスリと微笑んだ。
(・・自分に、正直に・・・・)
心の中にある天秤を傾かせるかのように、奏江は胸の前でぎゅっと握り拳を作った。
「そのっべ、勉強がてらに・・そう!演技の勉強がてらに・・」
「行こう?デートで」
「そう、デートで・・・・・・・え?・・・ええ!?ま・・・マジで?」
「うん、マジで」
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ほら・・・。
素直に天秤を傾ければ・・・そこには輝く未来が待っているから。
end