Say~!!
とアーティストのライブのように私を煽ってくるようになった。
まぁおわかりだろうが、これは「いらっしゃいませー」の究極の短縮版なわけで、正確には、せーーーぃっ⤴︎と書くのが一番近い。割と声に重みを持たせて、語尾を短く上げるのがコツらしい。
商品の品出しをしながら「Say」。レジに立ちながら「Say」。バックヤードに向かいながら「Say」なわけで、もはや、「いらっしゃいま」の部分はお客さんが脳内で補完するしかない。
問題は最近入ったバイトの男の子である。
確か最初はちゃんと「いらっしゃいませ」と言っていたはずなのだ。
だが今は彼にとって過渡期であるらしい。今日コンビニに言ったら、
「%#¥$☆€〒+$ませぇーーーーぃっ⤴︎」
ととても中途半端な感じに進化を遂げていた。思えば、ここのコンビニのバイトの男の子達は(女の子は何故か違うのだが)、そろいもそろってSayの信者と化している。Sayの信者に囲まれると、自分もそうしていかなければならないと人は思ってしまうのだろうか。
私は言いたい。
君は確かにレジの処理が早くなった。
品出しのスピードも上がったのかもしれない。
けれど、挨拶だけは君は正しかったのだよ…と。